やっと涼しくなったのだ。まだ行ったことがない讃岐うどんの有名店へ。これは空海が改修したことでも知られる満濃池。
その近くにある「やまうち」へ。山の中にあって薪で釜を焚いている。
ゲソ天がでかくて美味いという評判だったがそれほどでも(昨今は高松市内のうどん店生き残り競争も激化しているので、でかゲソ天は各所にある)。
ひやあつで食べてみる。麺は冷たいまま、出汁は熱いの、というやつ。これが麺の味が一番よくわかるらしい。麺はエッジの立っ宮武系といわれるやつだ。でも歯で噛むとぶちぶち切れてしまった。茹で置き長めだったのかもしれない。
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ちょっと不発だったので珍しく2件目へ。ここも行ってない店だった。坂出の「山下うどん店」へ。綾川の堤防脇にある。国道からはちょっと発見できない。
お、ここも薪の釜だ。いいね♬
かけ小(150円)の熱いのとエビかき揚げ天(200円)。
ざらっとした感じの田舎麺に、讃岐では珍しいほど茶色っぽいイリコ出汁。
秀逸なのはエビかき揚げ天だ。高松市内では郷東のつるや(訪問記→こちら)も美味いけど、ここのは羽付き餃子みたいでそのカリカリ感がいい。
目の前の壁に有名人の写真やサインがいっぱいある。村上春樹と安西水丸のサイン(日付は平成2年/1990年だった)があって驚いた。後で調べたら雑誌『ハイファッション』の連載で讃岐うどんを取り上げたときの取材のものらしい(後に『辺境・近境』新潮文庫2000収録)。
まだ讃岐うどんブームになる前の貴重な取材記だが、きっかけは雑誌の担当者の女性が香川出身で、いつもうどんが美味いうどんが美味いと言っていたのでじゃあ1回行ってみっか、ということでイッセイ・ミヤケの記事を書く予定が変更で押し込まれたらしい。←いい時代だったなw
下は「まいうー」の石ちゃんだ。
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食後、県営一宮住宅を見に行った。設計 丹下健三、竣工1984年。
1959~1964年に丹下の設計で造られた団地で、老朽化で建て替えることになった際、丹下事務所から「建て替えもやりたい」と申し出があり現在のかたちに。玉石を練り積みした石塀が強烈な印象を与える(写真を撮り忘れた)。
コンクリート住宅に住みたいとは思わないが、見るのは好きだ(謎?)。夏は暑いだろうな。竹炭を使って屋上緑化するとするといいんじゃないかな。