熊野の備長炭を見に


熊野の取材へ。前回、中辺路の炭やき師Tさんに炭を出すときぜひ見せてほしいと頼んでおいたのだ。

紀州備長炭は白炭といって窯の中で火を消さず、窯を開けて炭をかき出し一度発熱させ、粘土灰をかけて消していく。

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これがものすごく熱いのだが、めらめらと窯から上がる炎は幻想的で美しい。

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原料はウバメガシというナラ科のどんぐりができる木だが、背は低く成長は遅く硬い。炭やきは燃料革命によって下火になった時期があり、長らく放置されたウバメガシは炭やきには太すぎるまでに成長してしまった場所も多い。それは割り木してから窯にいれる。

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ところで、そんな太い木にはカシノナガキクイムシによるナラ枯れ現象が始まっており、この虫食い穴が多いといい炭ができないので問題になっている。

Tさん宅に行く途中で道成寺に立ち寄った。能や歌舞伎の題材として有名な「安珍・清姫伝説」のお寺だが、行ってみると建物がまずすばらしく、収蔵庫の仏像群がまた圧巻だった。いや、ここの千手観音はイイ! 絵はがきを購入。

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ワタシもえぶり棒の掻き出しと運びをやらせてもらった。熱い・・・

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この夜は白浜の温泉民宿泊。


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