本宮、伏拝の囲炉裏


本宮へ。途中の橋の欄干に置かれた牛馬王子像。かわいい♬

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熊野古道の伏拝王子は、京から長い道のりを経てようやく本宮に近づき、その本宮の存在がちらりと眺められる景観的に重要なポイントだ。熊野詣の人たちはさぞかしここで深い感動に包まれたことだろう。

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Nさんの職業は林業作業員だが、もともと修験道に魅せられて熊野にやって来た。私の本をよく読んでいて囲炉裏もやっているという。夕刻、伏拝王子の周囲を案内してもらった。静かないい集落だった。Nさんが吹くホラ貝の音が山に吸い込まれて行く。

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囲炉裏は床板を開けると金属の箱におさまっているタイプ。この家を建てた前住者は炭を使って竹串で鮎なんかを焼いていたと思われる。それをNさんは炎を立てて使っている。自在カギはネットで購入したそうだ。薪の置き方やら燃やし方などをチェックw いろいろ指導する。手づくりの豆腐などをごちそうになる。

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NHKの朝ドラ『ほんまもん』の舞台となったのもここ。この桜の木はよく映ったものらしい。

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それにしても、TさんといいNさんといい、実にいい家と土地を手に入れたものだ。もともと熊野は外部の人との交流が盛んな土地なので、排他的なところはなくIターンの人間を受け入れる素地ができている。震災を機にやってきた人たちも多いそうだ。

ただし、山は深いが意外に標高は低いので夏は暑い。だから山上集落の向きは真南を避けているようである。

10月というのにみんな半袖で囲炉裏に当たっている(笑)。


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