那智の滝に行く。いつもコアな取材ばかりで、ふつうの観光らしきことをしたことがないので、ごくごく一般的な観光ルートを一回りしてみることに。那智駅交流センターでパンフレットをもらい、まず補陀洛山寺へ。それから大門坂を徒歩で上ってみる。
石畳の道が風情あり、スギとクスノキ巨樹の参道のような道を、那智大社に向けて進む。パラパラと観光客、外人さんもいる。
古道に入る手前に、平安時代の衣装の貸出(有料)をしている茶店がある。実は、この衣装を来た観光客がたくさんいるのではないか? と期待していたのだが、残念ながら借りている人は一人も見かけなかったw
木立を抜けると土産物屋の続く階段を通り、那智大社に着く。
少し下って青岸渡寺。
下流の景色がいい。2012紀伊半島豪雨のときの爪痕も見える。
三重塔と那智滝。三重塔は鉄筋コンクリート造で中にエレベーターがある(有料)。
エレベーターで最上階へ行って那智の滝を眺めてみる。ちょうど滝壺に虹が架かっていた。
滝を間近に眺められる飛瀧神社(ひろうじんじゃ)まで下りてみる。アングルはこっちのがいいね。でも虹は消えた。この社に本殿はない。滝自体が御神体なのだ。
那智の滝の右側の山が「那智原始林」と呼ばれる熊野那智大社の社有林だ。
しかし面積は下の地図の緑の部分しかない(赤丸が那智滝)。実は滝の上流部の多くはスギ・ヒノキ人工林であり、荒廃している。そのレポートは以前書いた(こちら)
大門坂の駐車場に戻り、駅まで下りながら、紀伊半島豪雨の跡地を観察していく。河原ではいまだに重機が動いて護岸をつける工事が続いている。かつての農地は泥をかぶったまま放置されたところも目立つ。何軒か新築工事がなされているのが見える。
観光客はじょじょに戻りつつあるようだ。しかし、お客は観光というものに醒めているように思える。
新宮に戻り、中辺路のTさん宅にご挨拶(クリを大量にいただいた)。今日はお祭りで、ここいらでは神社で芝居などをやるらしい。
私たちは田辺に宿をとり、夕飯は居酒屋、そしてカラオケスナックを探索w 田辺の町も秋祭りの余韻で賑わっている。
明日はTさんの師匠の備長炭の炭やき名人を取材する。