根香寺の五大明王像特別拝観があと二日で終わる(次に秋の部がある)。天気はいまいちだが見に行くことに。五色台の山は山ツツジが咲き誇っている。
山門のスケールから解るように、ここは山中にありながら大きな寺である。
仁王像も雄渾。山門をくぐるといちど石段を下りて、また上るという敷地になっている。そこは深い森の中だ。
ここが五大明王像があるお堂である。靴を脱いで中に入る。暗いがけっこう近く(それでも4~5mはある)で見れる。誰もいなかったので双眼鏡も使わせてもらった。
中央に不動明王を置き、両脇に2体づつの、5体の仏像が並ぶ。小柄ながら、京都東寺の密教彫刻を思わせるすばらしい仏像だった。
しかし西国はやはり凄いな。東の地方にはこんなレベルの仏像など滅多にない。これまでにも何度か訪れている根香寺にこんな仏像群が秘蔵されているとは・・・。
不動明王は元寇調伏祈願のために造られ、両脇の四明王は高松藩主が京都に仏師に造らせたことが、平成16~20年の解体修復によって解ったそうだ(体内の碑文で)。
再び石段を上り本堂へ。本堂には回廊があり、20cmほどの観音像がびっしりと3万3千体飾られている。洞窟状の回廊は霊的に敏感なyuiさんはかなりヤバいので心配になる。
本尊はやはり秘仏の千手観音で、このご本尊はこの度の1200記念でも開帳されることはない。古来33年毎の開扉だそうで、次回は12年後の平成48年(2036年)ということになる。
大師堂はコンクリート造だった。
ここは紅葉の名所としても有名で、ピーク字には駐車場待ちになるほどである。
樹齢1600年のケヤキ。昭和50年頃枯れてしまい、根を切り屋根をつけて元の位置に据えてある。
水手鉢は菊型という珍しいもの。台座は五角形になっている。
そして役行者像がある。自然石による石垣の積みもなかなかのものだ。