繁多寺から49番札所「浄土寺」へ。住宅地の中に狭い駐車場。山門はしっとりと落ち着いた感じ。
仁王様はやせ形の筋骨隆々タイプ。たくさんの草鞋がぶら下がっているのは足の健康への祈願。
思いがけず賑わっていたのはお接待のテントが作られていたからだ。お遍路さんにうどんの接待をしているらしい。
本堂の前で団体遍路の読経が続く。鈴のようなものを鳴らしながら。
大師堂。
お接待を受ける前に、納経所へ急ごう。ところが、やはりというべきか列ができており、しかも団体客の納経帳がかたわらに山積みになっている。それを係の方がてきぱきと、さばいている。幾重ものご朱印で真っ赤になった納経帳もある。画像では見たことがあるが、実物は初めてみた。
というのは、四国遍路の2巡目からは同じ納経帳に朱印だけダブらせて押してもらうのがしきたり。だから、何度も回っている人の納経帳は、空白がだんだんなくなりページが真っ赤に染まっていくのだ。遍路通の仲間では、このような御朱印帳がステイタスになっているというのだが・・・。
さて、せっかくなのでお接待をいただくことにする。お接待とは、土地の人が巡礼のお遍路に無償で様々なものを与えることをいう。歩き遍路の場合はその機会が多いが、私たちのように普段着で車遍路するものにはめったにない(今回初めて!)。
うどんと、お稲荷さんとタルトだった。
そしてミカン果汁100パーセントのポンジュース。これとタルトは松山名物。
ライオンズクラブ主催のようだった。「どちらからですか?」との質問に高松と答えると、
「ああ、うどんの本場の方ですよね・・・」と申し訳なさそうに言うのだった。
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もう一度、山門を出る前に撮ろうと思っていた、よく磨かれた石に仏足石(ぶっそくせき)。
5月になろうとしている。
今日はこれで高松に戻る。今回の旅で8寺を回った。通算では20箇所。
あと68か~~~まだまだあるなw。