天気がいいので近場の讃岐の寺を回ってみることに。その前に、気になっていた崇徳上皇の史跡に行ってみる。
上皇を荼毘(だび)に付したときその煙がたなびいたという「煙の宮」。上皇と深い親交があった西行が崇徳の死4年後、四国に慰霊の旅をしたときの道のりが「西行法師の道」として整備されている(ここから白峯寺と御霊所までの歩道)。
モチノキの大樹がある。
神社はコンクリート造だった。
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76番札所「金倉寺」。”かなくら”ではなく”こんぞうじ”と読む。釜あげうどんで有名な「長田in香の香」のすぐ近くだった。駐車場は山門から離れた位置にあるので、山門にいちど向かって門から入り直す。
仁王様はキューピー像のような感じ。
クスノキの大樹。香川は土が花崗岩の風化土で乾燥地なので、神社仏閣の霊木はクスノキがだんぜん多い。
鐘楼は最近修理したばかりの様子。すべての足に根継ぎが施されていた。
壮麗な本堂。昭和57年の竣工、総工費4億円。四国随一の規模で、京都の宮大工がのべ3千人、2年の歳月をかけて造られたという。
本堂からカチカチと子気味よい音が響いてくる。何かと思ったら祈願念珠の玉が落ちてぶつかる音だった。願掛けの大きな数珠を回すようになっている。その音が響いているのだった。
大師堂の香炉は庵治石(地元香川の銘石、世界一高価な御影石といわれる)。
納経を済ませて駐車場に戻る。お砂踏みの回廊があったが、これは入口からちらっと中を覗くだけにした。
いい天気だ。讃岐独特のポコポコ山がよく映える。筆の山~我拝師山の連なり、このふもとにも札所がある。
それにしても、このあたりもうどん屋が多いな。ちなみに長田in香の香は釜あげうどんの名店といわれているんだが、私的にはあの温かい濃いめの出汁が、生臭く感じられて好きになれない。
やっぱり濃いめの出汁は節系がだんぜん良い。カツオ、サバ、ソーダ、イワシなどの節の場合は、生臭みの出る部分を取り去っている上に、いったん木で燻しているからその香りも加わる。それがまた良いのである。