23年ぶり、2週間の海外一人旅も残り3日。スペインのバルセロナから南フランスを通り、北イタリアから昨日の午後ついにヴェネツィアに入った。
ホテルは意外に広く、朝の給仕をシスター姿の方々がされているので現役の宗教施設のようだった。食堂は別棟にある。
食後部屋に戻ってパソコンの大きな画面でヴェネツィアの全体像を頭に入れ、出発したのは9:30。ここはラグーンの中の島で東西の長手の距離で4㎞くらいしかない。玄関口付近以外は車道はなく、徒歩と船だけの世界となる。歩いていると小さな太鼓橋や極小の路地(人がすれ違うのがやっと)が次々と現れる。
小さな広場を巡り、ヴェネチアン・グラスや仮面が並べられたお店のショウウィンドウを見ながら路地を歩き、橋の上から水上タクシーやゴンドラが行き交うのを眺める。
建物が美しい!美しすぎる!水があるということが、こんなにも楽しげで、胸が温かくなるのか・・・。歩いてみて、ヴェネツィアは僕が頭に描いていたそのままだった。郷愁がこみ上げてくる。
路地が入り組んでいるので意外に歩かされる。まず向かったのはヴェネツィアのシンボルともいえるサン・マルコ広場だ。広場が近づくとカフェや物売りの店が増え、人々の混雑が増してくる。
路地の暗がりから広場に出る瞬間を撮ろうとiPhoneを取り出して動画を回しながら、広場への「門』とも言えそうな出口をくぐってそうしてサン・マルコ広場に出た・・・。
https://youtube.com/shorts/8OVIrSS3Ws8?si=4RpvwC2M0VBSj3WM
巨大なクーポラ、鐘のある尖塔、並列する回廊が見事なドゥカーレ宮、子供の頃から絵や写真で眺めていた憧れの場所・・・しかし不思議なことにいつもなら巨大と感じるスケール感がない。
そして2つのオベリスクの向こうに見えるサン・ジョルジョ・マッジョーレ島から目が離せなくなり・・・
それを見ていたら涙がとめどなくあふれてきた。