大地の再生@豊島/2日目


前夜はゲストハウスの2Fに泊まらせてもらい、階下におりて朝食をいただく。しっかりした厨房があってカフェのようなカウンターができている。この朝食も大変美味しかった♬

今日は神愛館の南側(山側)にある広場をやることにした。一部に解体ゴミなどが山積みになったままで、放置された広場は枯れたセイタカアワダチソウなどが密集した場所、夏に刈った灌木類がそのまま置かれてヤブ化している場所・・・になっているのだが・・・

前面にはアジサイなどの花木も植えられており、広場の両翼にはサクラの大樹があって、おそらく園児たちはここで花見をしたり様々に遊んでいたメインの広場だったのだろう。石垣も埋もれていたので草刈りで石を出す。

広場に巡らされているU字溝は、ことごとく土砂で埋まっていたのでそれも掘り返す。当然ながらそれが大量の有機ガスを発生させており、両翼のサクラの大樹はかなり傷んでいた。

途中、昨夜の囲炉裏の石かまどで焼き芋を製作。

11:00頃、皆で火に当たりながら芋を食べる。南の広場は右側のメインの建物の奥にある。つまりこの建物群が谷筋の水脈の大きな障害となって、まるで砂防堰堤のように立ちふさがっていることになる。

だから、この建物の両翼にある水脈をなんとしても切り開かねばならないのだ。皆がその重要さに気づいて作業にも熱が入る。

建築廃材のゴミは置き場所がないというのでサクラの大樹の根元の移動したのだが、ただ散乱させたのではゴミが移動しただけになってしまう。運べる単位にヒモでまとめ、ゲタを履かせて風通しの良い置き方を工夫する。

放置された剪定枝も束ねて薪として利用するよう表側のデッキの下に運ぶことにした。「ゴミや枝はここで燃やしてはどうか?」という意見もあったが、この大切な広場に合板という化学物質入りの野焼きの大きなあばたを作るのは忍びない。

豊島には大きなゴミ処理場がないので野焼きが常套になっているらしいが、燃やして化学物質が出ない廃材や剪定枝は燃料薪にすべきだし、大地の再生の水脈の素材として地中に入れてもいい。

合板やプラごみにしても、燃やすのではなくなにか違う使い道でその存在を全うさせたい。

昼、またしてもオーガニックなベジ系のお弁当。美味しい♬

参加者は女性が多かった。それも自然食系の人たちが多いようだった。

広場が整い始めた頃、三又をひとつ広場の中央に移動して、小さな火を起こすことにした。

ツバキを剪定し、根元の風通しをよくし、

水脈を入れた。

最後は火を囲んで感想会。2日間でこの土地をやりきることはできないのでまだまだ課題はあるけれど、水と火と空気の流れをつなげたことが嬉しかった。来春のサクラの季節にここでお花見が再開できると良いな。

帰りのフェリーもMさんと一緒だった。出船する頃ちょうど夕闇が訪れて、船は高松港に向けて滑るように港を出て行った。


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