囲炉裏づくりワークショップ@滝宮/1日目


綾川でもお世話になっているRieちゃん家での囲炉裏づくりワークショップの日がきた。家は綾川の現場からほど近い滝宮にあり、なかなか重厚な造りの民家(平屋)ではあるが、それほど古い造りではない。骨格や外装などはしっかり作られているのだが、窓はアルミサッシ(ペアガラス)、床材は化粧合板で断熱材が入っていない。いわば典型的な「昭和の古民家」である。

囲炉裏を作りたいという部屋は台所と庭に通じた適所だが、内壁はクロス貼りで窓にはカーテン、そして天井は新建材の板貼り。下見したとき、正直言って「本当にここに本格囲炉裏つくって大丈夫かな・・・」と心配したのだが、とにかく今のままではすごく寒いのでどうしても囲炉裏が欲しという。

というわけで今日までに材料の手配をお願いしておいた。囲炉裏は高い金額で新たに購入するようなものはほとんど必要ない。RieちゃんH友人たちのつてで基礎の積み石、粘土、木材、竹などを集めてもらった。

まずはモニターを使った座学から。今回のメンバーは女性が半数を占める。中央のテーピングしてある場所が囲炉裏開削予定地。

午前中みっちり座学をやって昼は庭先で薪火調理。三又囲炉裏と簡易カマドでで味噌汁と羽釜ご飯を炊く。

このところ、様々なワークショップで僕が薪火調理をして昼食をとることが多くなった。今回の調理鍋は僕が用意した。中央の吊り鍋は群馬の山暮らし時代(2004~2011年)から使用しているもの(木の蓋はスギの間伐材で自作したものだ→制作日記はこちら)。

薪火で確実に美味しいご飯を炊くことができれば(薪火のご飯は驚くほど美味しい)、あとは具沢山の味噌汁と漬物などが少しあれば十分満足できるのである。

庭も広々としてなかなか良い。皆で好きな場所に座って食べる。

工事開始、囲炉裏の内寸に合わせて電ノコで床材を切る。床下には支持材として大引と根太が交錯しているわけだが、大引は残して囲炉裏づくりにじゃまになる根太は切断していく。

女性陣には粘土に混ぜ込むスサづくりをやってもらった。

普通は稲ワラを混ぜ込むのだが(古壁材の再利用なのですでに稲ワラは混入済み)、さらにマコモダケ茎葉を裁断して入れていく。

水を入れて粘土をこねていく。

サイズはやや小さめ。床はコンクリートのベタ基礎。ここから石を積んでいくのだが石が動かないようにという意味も込めて竹炭(愛菜ファームSin・謹製)をまいておく。

石は外からリレーで手渡しで。大小をより分けておくと作業が早い。

1段目を積んだら土を充填しさらに2段目を積んでいく。

麻がらを粉砕し固めた麻がらブロックでカサ増しして、さらに土。

最上部まで来たので突き固める。裸足で踏んでみたいという女性が現れ、

それがなんだか気持ちいいというので、続々と体験者がフミフミ(笑)。

外では囲炉裏の炉縁(ろぶち/上部の木枠)が廃材から加工される。参加者さんに木工経験者がいたので45度の「留め加工」で行くことに。

囲炉裏の下地、最後の詰め。小石を床板とのすき間に粘土を目地にして押し込んでいく。

さらに粘土団子を叩きつけて土と石とのすき間をふさいでいく。

手やコテで均す。

これで囲炉裏の路床が完成。

乾きを早めるために木灰を入れておく。

今日はここまで。

(続く)


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