砂浜でのビバークが明けた翌朝。快晴で日の出が海から見えた。
海からこんな静謐な朝日が望めるというのも、このビーチのすばらしいところである。
明け方しばらく草刈りをやってみたが、8時を過ぎるととたんに暑くなり、もうダメだった。草刈りをするうちに「大地の再生」的にみるといろいろ不具合があることがわかってきた。横山さんらは定期的に草刈りを入れているが、細やかにはできない。
すると構造物や石垣、樹木の周囲などは草刈りが甘くなる。「大地の再生」的には、その場所こそ地際からしっかり刈って、風通しをするべきなのだが、それが真逆になっており、それが周囲のヤブ化を助長しているように思える。
また樹木の枝きりをした残骸が、枝払いをせぬまま根元に横たわっており、そこにツル草などがからんでヤブをさらに密にしている。こんな空間にはハチが巣を作りやすいし、下部はヘビの住みかになる場合が多い。
ともあれ作業は無理そうなので脱出して観光することに。杉樽の再生で有名なヤマロク醤油を見学に行った。
樽の中で記念写真♬
ヤブコ親子はまったく島の観光したことがないというので、小豆島観音へ連れて行く(僕はここが結構好きで3回目)。
エレベーターで最上階まで登るとちょうど観音様の首下のところにある展望窓から島を遠望できる。前回訪れた時も書いたが、今回も記憶にあった歌声音楽は流れていなかった。が、係りの人にそれとなく聞いてみると、音源があるというので流してもらえることになった。
やはりなかなかの佳曲で、最初にyuiさんと訪れた小豆島を思い出して懐かしかった。そんな感想を話していると、なんと歌詞と譜面まで載っている小冊子を頂いてしまった! そして、この印象的な歌は作曲が「ばんばひろふみ」氏であることが判明したのである。
※ばんば ひろふみ(1950年〜):日本のフォークシンガー、『いちご白書』をもう一度』『SACHIKO』などのヒット曲がある。
観音様に近い山中、ヨリエさんの「369ミロクの森」へ。裏の磐座はさらに整備されて、ますますその迫力ある全貌が見えてきた。実はヤブコ氏は音響振動療法「イーマ・サウンドセラピー」を習得中であり、ヨリエさんとは研修で顔見知りの仲であるらしい。
その後、「うすけはれ」でお茶をしたあと、お約束の三又囲炉裏雨を作った。前回来たとき「ここに火が欲しくないですか?」と僕が提案したのである。オーナーの上杉くんは30分ほどでできてしまった三又囲炉裏に驚き、そのの炎に首ったけである(笑)。
こうしてビーチに野宿した小豆島旅が終了。ヤブコ氏の一人娘レンカちゃんは本格的な海泳ぎは初めてとのことで、いい思い出になったことだろう。