小豆島、放牧豚見学


小豆島の「鈴木農園」を訪れた。餌を待つ放牧豚たち。

このドングリ(クヌギ・アベマキのようだ)をまく。

これは子豚の囲い。なんだか触って遊べる動物園のようだった。投げられたドングリをバリバリと噛む音が聞こえる。

小豆島にも石垣の畑がたくさんあるが、現在はオリーブの木が植えられているところが多い。ここはさらに山側に上がったところで、長らく放置された果樹園に自然発生の雑木が入り込み、そこに電気柵をつくって豚を放牧しているのである。

豚は草でもミミズでもなんでも食べるのだが、柵の中の区画だけではとても足りないので、定期的に餌やりをする。糞尿はほぼ自然に分解してしまうそうだ。たしかに、豚舎のような臭いはほとんど感じられなかった。

シラカシの木がある。この木はドングリを落とすので、豚たちが食べているはずだ。しかし、蹄で被圧されるためか、枯れてしまう木もあるようだった。

それにしても可愛い! しかし、石垣と豚という組み合わせは初めて見た。

餌を作る小屋のほうも見せてもらう。いちばん下の放牧区画のところにある。遠くに民家が見える。鈴木さんは、やはり糞尿の臭いなどが水路伝いに下流に流れて行くことなどを心配しているようだ。

臭いがきつくないのは、オカラや素麺クズなどを炊いて発酵させた餌を食べているせいもあるのだろう。餌作りの小屋は最近火事で燃えてしまって、現在骨組みだけで建設途上だった。資金集めにクラウドファウンディングなどもされたそうである。

味もいい健康豚で、値段もそれほど高くないので、口コミで人気が広がっており、現在の悩み事は注文に応える肉の量が足りなくなること。そしてスライスなどの加工やパッケージに時間を取られることだそうだ。

肉は塊で買って自分でスライスしながら食べたほうがずっと美味しいのに・・・。ひき肉だってフープロがあれば・・・。まだ消費者はそのレベルではないらしい。これからはフードプロセッサーと精米機は、必須家電としてどの家にもあるべきだ・・・と思うんだが。

昼食はオリーブ栽培で有名な「井上誠耕園」のカフェレストラン「忠左衛門」へ行ってみた。鶏肉とカリフラワーを使った白いパエリア。全体にちょっとお高いが、自社のオリーブオイルがいくつも卓上にあってお得、(パンやサラダに使える)。

寒霞渓方面にドライブ(今回はN先生の車で上陸)。前々から再訪したかった「小豆島幸せ観音」に寄ってもらう。全国に巨大仏いろいろあれど、ここは完成度の高い美しい観音像。前に来た時(13年前)は独特の歌声音楽が流れていて印象的だったのだが、今回はなかった。

寒霞渓へ。天気が曇りで紅葉もイマイチ冴えない。なにしろこの谷の下流にトンデモの大ダム(ダムの堤頂部分の長さは早明浦ダムよりも長く四国1位)を造ってしまった。急峻な寒霞渓から海に出ようとする「水脈・気脈」を遮断してしまったのだ。今後は岩場の崩壊も予想されるが、矢野さんの「大地の再生」理論が世に送り出されたら、ダムを推進した島のお偉方たちは驚愕することだろう。

坂手港付近の高台にある地ビールの工房「まめまめビール」。

小豆島唯一の日本酒の酒蔵「森國酒造」。N先生に運転を任せているのをいいことに試飲でなくカウンターで本飲み(笑)。純米吟醸「ふわふわ」をいただく。

宿は「小豆島シーサイドホテル松風」。印象的だったのサワラのたたき、豆乳をつかったデンプクの一人鍋、そしてゲタとタコの煮付け。吸い物には素麺が入っておりましたな♬  温泉もわりと熱湯で良かった。


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