第2回「大地の再生」@兵庫加古川「ONTHE HILL」/2日目


今回もON THE HILLの宿舎に泊めてもらった。朝食前に宿舎内を歩いていると、ムサシの製品が陳列されている部屋があった。(株)ムサシはセンサーライトのトップメーカーとして有名だが、もともとは小野の鍛冶屋がルーツだそうで、高枝切り鋏なども得意とする。現在は充電式のハンディチェーンソーやバリカンなど家庭用の園芸用品にも力を入れているようだ。

センサーライトの数々。

デッキで岡本君と朝食をとった後、参加者に「大地の再生」について簡単な座学をやることにした。例によってホワイトボードならぬ模造紙に図を直描きしながら。

終了後、めいめいが道具を持ってフィールドへ。

これがムサシのハンディポール・チェーンソー。このままでも使えるが、ポールに継ぎ足して高枝を伐ることもできる。

前回のサイン入り移植ゴテも陳列。

「大地の再生/風の草刈り」仕様のナイロンロープ+ループハンドの刈り払い機も用意してもらった。

まずは一つだけ焚き火をおこし、鍋に水を入れてかけておく。煙が虫除けになり、休憩時にいつでもお茶が飲める。

この下が雑木林のヤブになっており、下の幹線道路に続いている。下りながら風の草刈り・剪定で風みちを切り開いていく。手前の落ち葉の堆積はカブトムシの幼虫の住処にちょうどよい。枯れ枝を組んで土留めをつくり、周囲の草は地際から刈り、高低差をつける。そうすることで自然に風が動く。

おそらく何十年も放置されたままなのだろう。枯れ枝が散乱し、枝に掛かって空中に浮いた枯れ枝もたくさんある。その密ヤブを開いていく。この作業にはノコガマでは心もとない。カーブソーやナタが便利である。

岡本君が自社製品のハンディチェーンソーで枯れ立木を伐る。地際からでなく高い位置で伐っておくと、フクロウが止まり木に利用してくれる。

道沿には桜が点々の植樹されているようだが、手入れされずヤブに埋もれているのでその幹を目印に道まで切り開く。この一筋だけでもON THE HILLの広場と幹線道路側に風道が通ったわけで、それにつれて森林内の空気が微妙に動き始めるのだ。

お昼はON THE HILLのレストランからデリバリー。2つの炉に火を入れて、湯を沸かしながら到着を待つ。

来ました〜。

手作りのチーズバーガーがなかなか美味しい♬

午後から佳境へ。草に埋もれていた石積み擁壁をあらわにし、植樹サクラを目印に、いく筋もの風みちを開けていく。

景観的にもすっきりした。

刈り払い機は刈り草の破片が道路側に散乱し、掃除が大変かつ危険になる感じだった。そして石積み擁壁の下のブッシュにはシランが自生していたで、今回は手道具だけで刈るようにした。

岡本君は個人の趣味で河川敷のヤブにモトクロスのコースを作っているときに、この風みちの概念をなんとなく解っていたようだ。それがこの森の「大地の再生」作業を通じて、感覚として鮮やかに捕らえることができたようだ。

風道を開くことに加えて、さらに中の枯れ枝・立ち枯れの木の伐採除去をすると良い。ON THE HILLと森の変遷が楽しみである。

▼この日の作業を終えて、ロングインタビュー


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