石積み指導@加古川「ON TEH HILL」/1日目その1


早朝から兵庫県の加古川市へ。日岡山公園の駐車場で(株)ムサシの岡本くんと待ち合わせ。大掛かりな朝市が行われている。テントや棚が統一されていてオシャレだ。

ムサシは園芸用具やLEDライトなどの製造販売をやっている会社なのだが、2代目の岡本くんはこのような朝市を主催したり町おこし的なことも精力的にやっている。

ムサシの「薪割りイベント」は有名だが、この朝市でもガスボンベを加工した薪ストーブが置いてあり、この上で牡蠣を焼いて食べさせてくれるらしい。

さて、本題はこちらである。公園の裏手の丘に青少年宿泊研修センターを改装して昨年オープンしたカフェレストラン「ON THE HILL」がある。鉄筋コンクリートの建物なのだがその庭の外周ずらりが石積みで仕上げられている。

これが、自然石ではなくすべて工事で出たコンクリートガラなのだ(!)。岡本くんはカヌーや川遊びを愛するナチュラリストなので、「ON THE HILL」の外構にもこだわりを持ったのだろう。施設の庭のプールを壊した破片なども入っているのだ。

積んだのは石積み未経験のスタッフ、教科書として僕の『山で暮らす愉しみと基本の技術』のページのコピーを渡しておいたそうなのだが、あまり読み込んでもらえなかったらしく(笑)、裏込め石はほとんど入れておらず、積み方も禁じ手だらけで今にも落ちそうな石も見える。

というわけで今回一部を積み直して、僕に2日間かけて石積みの基本を教えてほしいということなのだ。ところが天気があまりよろしくない。明日は確実に雨予報。ということで座学は1時間ほどで切り上げて、午前中から作業に入ることにした。

ここでもホワイトボードではなく紙にマジックペンで。

範囲を決めて解体を始める。裏込め石はあらかじめ用意してもらった。

女性スタッフ(参加者)もいる。石積みは積む作業までの段取りと土工がけっこう大変なのである。

取り出した石は大中小で選り分けておく。そして人の動線を確保しておく。

既存のコンクリート擁壁(外側に自然石がタイル貼りされてある)に引っ掛けるようにして根石を置き始める。

土はけっこう粘っこい粘土質だ。青い塗装の付いたものはプールの残骸である。

ここでお昼。

その2に続く


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