4/5に国分寺のMさん宅で庭に積まれている石に出会い、石積みワークショップをやることに決まった話はブログに書いた。その当日がやってきた。Mさん宅は古民家をすっきり美しく改装してある。その和室でまずは簡単な座学。今回もタイシ君が動画を撮影してくれることになった。
その後、昼までの間に石垣の現状を見て、復旧場所の掘削を開始。今回の石積みは敷地をぐるりと半分支えているもので、高さは60㎝くらい。段数にして4〜5段と低い。
4〜5m幅の積み直しか所を決めて石を崩し始める。何度も書いているが、石積みはこの最初の土工がけっこう大変なのである。
昼はMさんのリクエストで三又囲炉裏で羽釜で炊く。
石とレンガを組み合わせた簡易カマドを作り、そこにはまるように羽釜をセット。火吹き竹で炎を立て、釜の底全体を炎が舐めるように操作。とくに釜底の前面に炎が行きにくいので、薪をやや引き気味にして炎を手前に持ってくるのがコツ。
15分強火で炊いて、蒸気の香りを確認して炎薪を抜いて熾火だけにして20分の蒸らし。丸亀のSin君がハチクを持って来たので、隣にもう1つ石でカマドを組んで皮ごと焼きタケノコを作る。
Mさんのイケメン息子さんが料理人なのであった! 味噌汁やお惣菜などいろいろ仕込んでくれたらしい。
羽釜を食堂フロアーに移動して、皆がスマホのカメラを向ける中、感動の蓋開け作業♬
その後お惣菜を取り分けて・・・
ベジ定食でいただきます♬
午後の部。いよいよ積みの作業。石の山の中からもっとも大きな石を選び出し、根石を並べていく。コンクリートの基準線があるので今回は水糸を張らずに。
3段目以降は皆にも積極的に積んでもらう。
雨樋からの水路も石を並べて固めてみた。
天端には平たい石を置いて土をかぶせていく。
完成。その後、隣の敷地のご夫婦がやってきて石垣の完成を褒めてくれた。大雨のときここは水路になり、途中から暗渠に分水していたりして、けっこう複雑な構造になっている。
雨が少なく、ため池からの水を田んぼに引く讃岐平野の農業者は、水の移動経路に対してとてもナーバスである。が、休耕田も増え、使われないため池も多くなって伝承が途切れだしているように思える。
次回は秋頃、コーナーの積みをやろうと約束して散会。皆も石垣の美しさに満足した様子。石垣とともにこのお庭が発展していくのが楽しみです♬