バルテュス展を見に京都市美術館へ。途中、神戸でバーガーキングのハンバーガーを買おうと高速を下りたら、途中でまだ開店時間前であることが発覚し、どこか近くの喫茶店モーニングで美味しいコーヒーを飲もうということに。
偶然見つけた御影の「円山珈琲倶楽部」へ。サラダも果物もトーストもコーヒーも美味しかった。しかもコインパーキングの駐車代金200円をバックしてくれた。さすが神戸だ、と思ったが、隣席のオバチャンの会話がうるさかった。
ホテルに1時前に着いたのでチェックだけ済ませ、二条城から神泉苑を回って御池通りを歩く。麻ロープの専門店や京都唯一の麻専門店「麻小路」を覗いてホテルへ戻る。
荷物はすでに部屋へ運ばれていた。僕はいつもの旅行用ギター・クロサワの「ギグパッカー」を、yuiさんはピクシー・ハープを持ってきている。
京都国際ホテルのツインはゆったりしていて、部屋でビールを飲みながら京都の遠望を楽しみつつ(最上階の部屋だった)楽器をのんびりつま弾くのは実に癒される~。このホテル、今年一杯で営業を止めるという。残念だ。
今じゃけっして高級なホテルではないけれど、内装がいいし居心地はすごくいい。あとで吉村順三設計だと知ってびっくり。それ以来、京都の定宿になった。
最近のア◯系のビジネスホテルとかもいくつか泊まったことがあるが、狭いし内装がプラスティック疑似木だらけでダメだ。また、場末の無名ホテルはカビ臭く(換気システムが古いホテルは結露でカビだらけになる)空調などがウルサいことが多い。
このホテルは料金がオフシーズンの平日に格安になる時があって、それをねらって予約しておくとビジネスホテル並みに安い。しかも駐車場が12時から翌日12時まで無料で使えるのだ(先着順)。チェックも13時から翌11時までと一般のビジネスホテルより長い。
地下鉄で京都市美術館まで行き「バルテュス展」を見る。パリのポンピドーセンターで何点か見ているはずなのだが、やはり前期の数点の深い色がイイ!あとエミリー・ブロンテの『嵐が丘』につけたペン画の挿絵! やっぱり、見に来てよかった。バルテュスを知ったのは篠山紀信がスイスのアトリエを撮った写真が先だったろうか? その大判プリントも展示されていた。
会場で曾我蕭白展のチラシを発見する。神戸の「香雪美術館」という初めて知る個人美術館で企画展が開催されているらしい。帰りに見に行くことにする。
美術館を出てぶらぶら歩きながら鴨川を渡り、河原町の立ち飲み「たつみ」へ。奥のテーブル席へ。生ビールと焼酎山岳で天ぷら、揚げ餅納豆、へしこなど。その後、新京極のキリンビアシティへ。ここのソーセージとサワークラウトが好きなのだ。ハーフで飲むが泡が多いっぽい。注ぎ手が若いお姉さん一人で忙しそう。会計のとき訊いたら相方が急に休みなんだそうだ。さて、もう一軒。蛸薬師通近くの明治時代の町家を改装した「セカンドハウス東洞院(ひがしのとういん)店」。二階の席でyuiさんはスウィーツ、僕はかき氷「宇治金時」にハマっているので(前回は伊勢赤福の茶店で緑茶のを食べた)、今回はほうじ茶の金時を食べてみた。京都はスウィーツも最高!
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翌朝はホテルのバイキング(宿泊者割引で2000円→1500円)をゆっくり食べて、駐車できる12時まで、烏丸通りにある「京都国際マンガミュージアム」で時間つぶし。初めて入ったが、外人さんが多い。古いマンガはかなり揃っていて、好きな人は1日いても飽きないだろう。
12時ぎりぎりに車に戻って、京都から下道で亀岡~大阪池田経由で神戸へ。神戸で曾我蕭白を見て、カレーを食べて帰る。
「曾我蕭白/鳥獣画の探求」展は点数は少ないものの、優れた作品ばかりですごく良かった。香雪美術館は閑静な住宅街にあリ、大阪の朝日新聞創業者のコレクションが始まりだったという。鷹図の重要ないくつか、それと松坂の寺が所蔵する「雪山童子図」が出ていた。個人蔵の図版でも見たことのない屏風絵などや、朝田寺の杉戸板絵が来ていた。驚いたのは、美術館の場所が昨日の行きがけに入ったカフェと同じ筋のごく近所だったこと。それに二日前にyuiさんが蕭白の絵に出てくる妖怪のようなキャラに夢で出会っていたのだ。
今回のカレー屋さんは、神戸の湊川神社近くの「インドカレー茶屋にきる」。スパイシーなばかりでなくフレッシュハーブのコリアンダーみじん切りがいいアクセント。タンドールは使っていないのでナンではなくイエローライス。でもチャパティを1枚とってみた。店内はシタールの音楽が流れて、マスターは気さくな日本人のおじさんでいい感じ。また訪れたい。
再び高速に乗って帰る。それにしても車をスバルXVに変えてから遠乗りがほんとに楽になった。ただし僕のXVはアイサイト無しでノーマルエンジン車だ。つまりナイブリッド・ナイサイト♬、だ。ま、ツウはぜったいこっちが買いだと思うけどなw。