「つむぎの杜」縄文小屋づくりws/1日目


暗いうちに起き出して、4時半過ぎに出発。XVを修理に出しているの今回は代車の軽での長旅。心配なのでちょっと時間に余裕をもたせたい。6:15、鳴門大橋で夜が明ける。

丹波笹山の西紀SAで朝食。黒豆かき揚げソバ、820円ナリ。

8:30、綾部市上林にある「つむぎの杜」に到着。スタッフに挨拶してさっそく裏の建設現場を見に行く。相当広くササを刈り込んでくれていた。こうして見るとすばらしい敷地である。しかしササの刈り跡が尖っていて長靴だと穴が空きそうだ。スパイク足袋に履き替えることにした。

今回、近所の古民家に仕舞われていた茅葺用のカヤの束や、藁縄を使えることになっている。さっそくスタッフのHさんにサンプルを見せてもらった。縄文小屋で最も時間がかかるのがこの屋根素材集めなので、これは大いに助かる。そして、今回は美山から茅葺職人が参加してくれることになっている。

開始時間が来て、まずは自己紹介タイム。

今回、伐採スギが入手できなかったので、4mもののスギ丸太を購入してもらっていた。ロータリー加工の丸太なので太さが均一である。元末をチェックして埋め部を焼き(腐食防止)にかかる。

端切れで木杭を作る。

クサビで四つ割りにし、ナタで杭の形を削り出していく。参加者は長いスギ丸太がクサビで簡単に割れることに驚き、そしてナタでの整形が思うようにできないことに戸惑う。

今回は簡単な図面を書いておいたのでその寸法に合わせて掘っ立て柱の穴を掘り始める。

ここで「つむぎの杜」オーナーの滋野さん登場。柱を立てるまえに地鎮祭をやろうということになった。

お塩もまいて、全員黙祷し、祝詞をあげてもらう。

さて、柱の頂部は梁を載せるためのV字加工をしなければならない。イスカと呼ばれる仕口をノコとクサビで作っていく。

まずは1本立ててみた。地面は軟弱で50cmも掘ると水がでてくる。水準器で垂直を確かめながら、細かいグリ石を入れて十分に突き固める。

ここで昼食。前回の縄文サマースクールで作った三又囲炉裏である。そこに煮物(お汁)が掛けられる。

前回よりも快適さが増して、時計型の薪ストーブも設置された。つむぎの杜は来るたびに進化中である。

一足早く現場に出て、建てる方向の最終チェックをしてみる。正面の森がなかなか良い(この奥にお宮さんがあるそうだ)。そして森との間に細い川(素掘りの水路)が流れているのだ。

各柱、イスカの真ん中から1mのところに印をつけておき、そこに水糸を張って水準器を渡し、埋め深さを1本目に合わせていく。

イスカの位置(高さ・方向)と垂直を確認して、最後の1本を建てる。

梁を載せていく。カスガイで止める。

その上にもう一本。接合部はノコで切れ目を入れてナタでノッチ(刻み)を入れておく。止めは上からロングビスを一発。

ベースとなる直方体ができたらコーナー4カ所の井桁部に掛けるように竹で登り梁を置く。

左右の登り梁の交差部に棟木(竹)をかける。この竹が水平になるように、登り梁を微調整し、位置を決めていく。

棟木の両端に2本ずつの垂木を足して、縄文小屋のフォルムが決まる。

竹を追加していく。

竹が足りなくなり、皆で伐って運んだ。つむぎの杜の建物に隣接して自由に使っていいという竹林がある(前回もそれで流しそうめんをやった)。

16:30、ここまでできた。ほぼ形が見えたので本日はこれで終了。ロータリーの丸柱が美しくて迫力がある。1日でここまでできてしまったことに一同驚きの様子。

今日は暖かかった。風もなく、夜は庭で焚き火しながら語り合う。

掘りごたつもできていた! たっぷりのおばんざいで日本酒をかたむける(僕は『石鎚』ムロジュンを持参♬。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください