縄文サマースクール@綾部/2日目


さて、明けてサマースクール2目の朝。すでに子供たちは5時過ぎに起き出している。暑くなる朝食前に皆で薪を拾いに行こうと言っていたが、スタッフたちが動き出すまでの間、庭に出ている子供たちの前でさっそく焚き火をしてみた。

着火の前に位置の組み替え。焚き火の石組みが大きすぎるのと、イスが炉の周りに集まりすぎているのでそのレイアウトを変えて人の動線を広くした。石組みは環状にせず「コ」の字型にして一方から風を取り入れるようにしたほうがよい(風向きに関係なく使いやすい方を開く)。

前回の打ち合わせの直後、つむぎの杜のスタッフがさっそく作ってくれた三又と自在カギがあったので、それでお湯をわかしてみる。この庭は家を借りるときに樹木をすべて伐採してたらしい。その切り株でイスが作ってある。

皆がそろったので裏山の杉林に薪を拾いに行った。ロープで薪の束をしばるのも子供たちにとってはよい勉強である。バランスをとってしっかり縛り、それを運ぶ・・・というような動作を、いまの子供たちはまったく経験していないのだ。

朝食後、自己紹介とミーティング。行動的だが、このような場ではシャイになってしまう子たち多数(笑)。

今回、焚き火で料理する・・・という以外細かなメニューは考えてこなかった。山の中なんだけど日中はかなり暑いようなので昼は「流しそうめん」に決めた。なにしろ建物に隣接して竹林がある。そこから長くて太くてまっすぐな竹を一本切り出して、半割りにする。

そうめんがよく滑るようにみなで節を切って滑らかにする。竹の器も作る。

室内ではあらかじめ茹でたそうめんを一口分にまとめる作業が。

そして開始❣️

手作りのお出汁も椎茸が効いて秀逸。割ったばかりの竹のエキスや流れる水のエネルギーも加わるのか? 流しソーメンにすると、ふだん食べているソーメンとはまったく別物のごとく美味しい。そのうちトマトや冷凍ブルーベリーまで流れてきて子供たちは大喜び。

食後の休憩を入れて近所の小渓谷へ。子供たちは昨日もここで遊んでいるので自分たちだけでジャバジャバどんどん進んでいく。

辺りはスギ林が多い。そのせいか川底には泥の堆積があって歩くたびに水が濁る。

手製の網でつままえたアブラッパヤ。ちょっと虹がさしてキレイ♬

子供たちにちょうどいいスケールの沢だった。ちょっと深い淵を見つけては飛び込んで遊ぶ。

橋の上から。

下草がなく土が露出している手入れ不足のスギ林が多かった。ここはきちんと間伐されてシダが生えている。が、本当は広葉樹が間に生えていないといけない。そうなれば泥は出てこない。それには時期を見て適正な間伐(かんばつ)をすることが大事。

ちょっと驚いたのは林道沿いにクリンソウが群生していたこと。あとで調べたらこの一帯は有名な自生地であるらしい(開花は5月中旬)。クリンソウは日本最大のサクラソウの仲間。僕は群馬の山暮らしで思い出があるので花がなくてもすぐにわかった。

クリンソウの思い出(note)

小さな滝があった。この滝つぼでさんざん遊んで大満足して帰る。僕も飛び込みたくなったけど、滝つぼが泥濁りになってしまった。本当は子供たちがかき回しても澄んだままなのが渓流の姿。山の荒廃がこの汚れをもたらしている。

つむぎの杜にもどると自家製かき氷が待っていた。いちごと梅のシロップも自家製。追加のバナナとブルーベリーのスムージー・シロップもウマかった‼️

子供たち、お昼寝もせず焚き火へ(笑)。自分たちで火をつけさせてみる。

竹工作の続き。やや小ぶりな三又を作り直してみた。

火吹き竹を作った。さっそく炎の変化にとりこになる子供たち。

自家製の竹串にタコや魚の干物を焼く。

焼きおにぎりも♬

夕食は野菜のカレー、牛肉レンコン、こんにゃくのせ♬

食後はみんなで温泉に行って・・・そして夜。焚き火の炎が美しく映える時間。どこまでも火に魅せられる子供たち。地元の関係者やアーティストたちがボトルを差し入れにやって来て、僕らが語り合う側で、子供たちが自主的に火の番をしてくれ、ぼくたちはほとんど薪をいじることなく語りに没頭できた。

結局、11時過ぎまで子供たちは火をいじっていた。火に始まり火に終わった1日。


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