今日は敷地の草刈りに行く。建設の敷地は長細い台形で、家が建つ残りは結構広いので、畑にして周囲に果樹を植えようと考えている。以前はここに車を置かせてもらっていたので、年2回の草刈りは僕らの仕事であった。
現場ではすでに基礎の下地である捨てコンクリ―トが打たれ、防湿シートが張られている。
今日は、ここに型枠を建てて、基礎コンクリートを打つ準備をする工事が進んで行く。
僕らはそれを横目で眺めながら、草刈りに精を出す。クズとセイタカアワダチソウ、カワラヨモギ、アメリカセンダングサ、などがはびこっている。
数日前から水戸の後輩Tが四国に遊びに来ており、今日は明け方から工務店のHとイカ釣りに行っていた。で、その獲物を現場に持ってきてくれた(貰った)♬
コウイカ(スミイカ)とアオリイカである。アオリイカは瀬戸内でルアーで釣れることからアングラーに非常に人気が高い。エビを似せた餌木(えぎ)でイカを釣るのは漁師の手法であったが、現在は餌木がルアー化し、スピニングロッドで岸から投げて釣るようになっている。実は私もこういうのをやりたくてしょうがないのだが、家ができるまでオアズケなのだ。
クーラーボックスの中のイカはまだ生きていた。えんぺらに沿ったブルーの光が蠢いている。
草刈りは3時間で終了。その頃には、外周の型枠が立ち上がっていた。
草刈りは手鎌でやるので、終わると全身汗でびしょびしょになっている。だから、毎回この後は日帰り温泉で汗を流すのが通例。
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夕刻、台所でイカをばらす。
これはコウイカの甲。ずっと昔、東京の築地市場でバイトをしたときスミイカを大量にさばいたことがある。頭を下にして押さえるとこの甲がニュウっと出てくる。そしてスミイカのゲソ(足)は小さいので、バイトのお持ち帰りということになり、それが僕の翌日の弁当のオカズに、という余録があったw。ちなみに関東地方の庶民はコウイカ系のイカは日常食べない(スルメイカがほとんど)。
この手のイカはスルメイカに比べえんぺらが長い。皮を剥くのに時間がかかる。
さっそく刺身で食べてみた。ねっとりとして柔らかく、旨い。明日は塩で焼いてみる。
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いつも草刈り帰りに行く日帰り温泉の食堂のかき氷が美味いという情報を得て「宇治金時」を食べてみた。食べながらツイッターを見ていたら御岳山が噴火した凄い画像が目に飛び込んでくる。
市内にキンモクセイが香る季節になってきた。
関東ではこの香りをかぐときは凛とした冷たい風が感じられる頃だが、ここ四国ではまだかき氷を食っているという西日が暑い夕暮れ。東からの引っ越し者としては、こういうのが新鮮で面白いのだ。