畑仕事続きでで少々くたびれてきたので温泉に行くことに。道後は日帰りが大変なので徳島の「松尾川温泉」へ。
猪の鼻峠から阿波池田へ降りて、吉野川をさかのぼる。そうして祖谷谷口から祖谷谷方面に入るのだが途中から左側から流れ込む松尾川の筋に入る。
そこからわすか走れば松尾川温泉。風呂上がりにはその先にある竜ヶ岳の湧き水を汲みに行く。
竜ヶ岳というのは川底から500メートルくらいの断崖が続く場所で、むかしの行場であったらしい。紅葉の名所としても知られるが、なにしろこの辺りの道は細く険しいので一般向きではない。
それでもこの名水は有名で確かに水質がすばらしいので、ここまでは車が入ってくる。
今日は2組の人たちが水を汲みに来ていた。汲みに・・・といっても一組のおっちゃんなどは軽トラの荷台一面にミカンカートンがぎっしり並び、そこに焼酎ボトルが林立していて、それを全部満たしていこうというのだ。
私たちは一升瓶2本にペットボトルが6本だから、先に汲ませてもらった。
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いつもはここでUターンするのだが、この先には松尾川ダムという四国でも有数の大型ダムがあり、スキー場を経て井内谷川添いに下り、再び吉野川の中流部に抜けれるルートがある。未知の谷なので行ってみることにした。
途中で大規模な伐採跡地に出会った。
皆伐して索道で出している。
元玉はかなり太い。製材の採寸からもれた端材が捨て置かれている。
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水の口峠を過ぎると展望が良くなる。そこかしこに山上集落が点在する。人工林率はかなりのもので、シイの開花木はほとんど見られない。
途中でハチ箱をいくつも見かける。
コンクリート擁壁のカドに設置されているものが多い。
キンリョウヘン(誘引植物)の鉢を隣においているハチ箱。しかし、いずれもハチが入っている気配はない。
考えてみれば、ニホンミツバチは森の大きな広葉樹の洞に巣を作るのが自然の姿だ。だが、そのような広葉樹の大木はいまの森には少ないのである。
ようやくシイの開花木に出会った(写真左下の黄色)。これがニホンミツバチの初夏の重要な蜜源なのだが、この流域もまたシイ・カシ類は少なくスギ人工林が多い。
車を止めて、少しスギの枯れ葉を拾った。もうイタドリはずいぶん伸びてしまった。