自在カギ吊るす


朝から庭と畑の土仕事、下屋の片付け、棚づくり・・・などなどで気がついたら昼をはるかにオーバーし、1食目を食べたのが15時過ぎ! 下屋を片付けているうちに自在カギが吊るせないだろうか? という思いがムラッと湧いて、今日は桐生で使っていた鉄の自在カギを出す。10年ぶりのご開帳である。

梁に竹を渡して下ろしてみた。いい感じ! が、今日は室内で焚くにはチト暑かった(笑)。それにしても、開閉式の天窓がこんなときの「煙抜き」として機能してくれるとは・・・設計の段階では考えもしないことだった。

バロンがやってきた。

バロンに鰹節あげる♬

下屋がだいぶ片付いて、もうなんとか作業ができるかな。

夕刻、サトコ氏来てドア材のうづくりの続き。

明後日から滋賀へ持っていく丸刀(彫刻刀)の研ぎを教えてもらった。んー、さすがだな。中砥の端っこに丸刀スペースのくぼみをささっと作ってくれた。

この自在カギは2009年に桐生の骨董市で見つけたものである。市で発見したときの印象を僕はこう書いている。

「これまで、骨董屋の自在カギをどれほど見てきただろうか。それはどれも、これ見よがしで、睥睨で、いかにも骨董でござい、というやつで、おそらく骨董の自在カギを買うことはないだろうなと、私はずっと思い続けていたのだが、その自在は、魚の顔が優しくて、クルリと曲がった鉄の留めが可愛かった」

「どこの誰が作ったのか知れないが、重厚さと軽快さのバランスがよく、かつデザインにモダンな香りがしたのである」

骨董市の買い物

いにしえより人は火をカミとして生きてきた。囲炉裏が家の中心なのであり、その真中に吊るされた自在カギは精神性を帯びた重要なものである。山の民「サンカ」は自在ガギを「天人/テンジン」と呼び、一種の神器として分家するさいに重要な贈り物とした。

もう一度バロンが居着いてくれるような下屋にしたいな♬


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