囲炉裏部屋改装中。今日は囲炉裏記念日だ! 炉縁(木枠)が完成し、自在カギも設置できたからだ。ま、工作・工事は大変だった。多少の曲がりやねじれのがある厚板を、ほぞですき間なく組もうというのだから。もうこれは素人が手を出す世界ではない。が、やってみました(笑)。
前日、ほぞの刻みを開始。
ノミの頭(カツラ)を調整する。
ちなみに私は、木彫りの看板を依頼されて何回か作った経験があり、ノミなどはそのとき揃えたりしている。
刻みはできた。深い穴を掘るのは大変なので、2段階のほぞにしてみた。
おやつにyuiさんがサツマイモ&味噌入りのおやきを作ってくれた。
微調整。できるだけすき間なくピタッと納まるように・・・。
削ってははめ、設置してはまた削り・・・を繰り返してようやく完成。多少のすき間やゆがみは、まあ妥協するしかあるまい。
ずーっと悩み続けていた自在カギの取り付け方・・・。囲炉裏の真上に梁があれば言うことはないのだが、この部屋はそれがズレている。そこで竹竿を渡して吊ろうと思っていたのだが、なかなかすっきりと納まるアイデアが出ない。
先日、梅田にある築180年という「桐生織塾」の古民家を見てきた。そこで見た竹竿の止め方も参考になった。片側を板に丸穴を開けた材で止め、もう片側は梁から縄(マニラ麻を使った)で吊るす。
この家は町家なので重厚な自在カギは合わない。それに相応しいものを桐生の骨董市で選んできたのだった。女性的で繊細でミニマルで、これ見よがしでなく構造美が響くような部屋を具現したいと思っていたのだ。
2日間、頭も身体もフル回転で、ようやく納得いく囲炉裏部屋の出発が見えた。
くたくたの身体で風呂に入る。
その後、美しい囲炉裏が嬉しくて嬉しくて、遅くまで火を燃やし続けるうちに、疲れがすっかり取れてしまった。