古民家を見にいく、やけど治療とヴィーガン食


明日の琵琶湖畔の河川でカヌーによるゴミ拾いのイベントがあるのでそれに参加してから帰ろうと思っていた。だから今日はなかびの休息日なのだが、男木島〜アトリエ〜今回のキャンプと続けて参加してくれたBさんが、改装予定の古民家を見てほしいとのことで、午前中にそちらへ。

昭和期の建物でフレームはしっかりしており(近江近辺はベンガラで塗装しているものが多い)、内装を変えるだけで大胆な改装もできそうだった。ただし目の前の道に砕石を運ぶトラックが頻繁に通るので、反対側の谷側に目を向ける住まい方にしては? と提案(目の前の空き家の古民家がそれを遮っているので解体交渉せねばならないが)。

谷に向かって石垣が幾重にも造られており、川まで徒歩で散策できるとすばらしい。石は灰色の石灰岩で、崩れたところや崩壊寸前に膨らんでいるものも見受けられるが、もういちど積み直したら白い石積みがいいアクセントになると思う。

Mさんがいっしょに来てくださって、また治療をしてくれた。今回は油紙(喫茶店でもらってきたナプキンにオリーブ油をべっとりかける)を患部に当て、その上からここの庭で詰んだ蕗の葉をあてがい、ビニールを被せて止めていく。やっちゃんが手伝ってくれた。

Mさんはオリーブ油を小瓶に入れて持ってきてくれた。このオリーブ油がなくなるころ、傷は完治するという。この自然療法で直すと、傷跡はあとかたもなく消えるというのだ。

「患部を乾かさないように、常にオリーブ油を塗っておくこと。あとこれから2週間は甘いもの、動物食、卵・乳製品、お酒は厳禁。まあ食べたら傷がうずくのですぐわかるよ」

その後もう一棟、中山道沿いの古民家を見て、お昼はKちゃん宅へ。しっかりオール・ベジ食を用意してくれていた(感謝!)。

午後は永源寺ダムサイトに住まうI夫妻の借りている古民家へ。ダムに沈む補償で建てた家だという。永源寺ダムは着手 1952年〜竣工1972年と20年の歳月をかけている。175戸の水没世帯を含め 213世帯が移転したというから、なかなかの大事業だったのだろう。

これまたフレームの歪みどころか床の抜けもほとんどなし。庭も納屋との間の空間も使いやすい。聞けば、やっちゃんたちが一度「大地の再生」で草刈りや家周りの道具の移動などをやったそうだ。

I氏はかつて熊森協会にいたことがあり、現在は滋賀県の「地域おこし協力隊」として働いている。「地域おこし協力隊」とは、地方自治体が都市住民を受け入れ、農林漁業の応援、水源保全・監視活動、住民の生活支援などに委託従事してもらいながら、地域への定住・定着を図るという取り組み。

ざっと家周りと内部の空間を見て、僕の結論は、居間に囲炉裏を新設することだった。この家はほとんど損傷なく、すぐにでもイベントで多人数が泊まれる空間がある。畑ができる裏庭もあり、なによりすばらしいのは水道が山水でタダであることだ。しかもその水を琵琶湖のカバタのように引けるように、小屋にモルタルの水瓶まで造られている(!)。

「とにかく僕の『囲炉裏と薪火暮らしの本』を買って読んでおくように」

と僕は言った。この居間にいきなり炎の囲炉裏は無理だが、炭火ならできる。外で薪火ができるスペースがあるので、そこと連動するとよい。囲炉裏があるだけで、人が集まり、情報交換やワークショップのアイデアがいくらでも生まれる。

囲炉裏が核になり、すべてがそこから動き始める。囲炉裏を通じて山暮らしを体感すること、それを表現すること、見てもらい体験してもらうこと・・・それこそが、最も新しい、最高の地域協力活動になるだろう。

やけどの傷を心配した奥さんが、途中で梅酢水を出してくれた(感謝♬)。

今夜もやっちゃん宅泊。やっちゃんも自分の仕事の書類届けなどがあり忙しい。夜はKちゃんちのおかずで。もちろんお酒はなし。

Kちゃんの小豆入り酵素玄米がなかなか旨い。これ作ってみたいけど、電気釜で保温する必要が(炊いた玄米を保温発酵させる)あるらしい。

しかし、マクロビは経験あるけど、卵や乳製品、甘味まで抜き(みりんも不可)という完全ヴィーガン食は初経験だな・・・。こうなると外食はほとんど不可能なので、明日はこの残り物でお弁当を作らせてもらおう。


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