ヒラのマリネ、2昼夜経過したもの。さてお味は・・・。残念ながら、これが昨日よりも不味くなっていた。ようするに魚を薄く切りすぎているので味が抜けてしまったんだ。ニシンのマリネのレシピはこんなに細く切らないから保存しても味が落ちないというわけか。
しかしヒラは小骨が多くてニシンと同じような切り身で作ったらとても食べられたものではないだろう。てっぱいも保存食ではなく即日に食べる料理だ。
さて讃岐の郷土料理を「魚」「保存食」というキーワードで調べていたら、「カンカンずし」というものを発見した。農林水産省の食文化 >うちの郷土料理>SEARCH&MENUというページがあるのだが、そこから抜粋。
「カンカンずし」は、江戸時代から伝わる保存食で、さぬき市鴨部地域で発祥し、さぬき市のほぼ全域に伝承されている。
一升ほどのごはんが入るすし箱にすしめしを詰め、その上に酢でしめたサワラを並べ、蓋をして木枠をくさびで打ち込む。その音がカンカンと聞こえることから名前がついた。
すし箱をいくつも重ねるため一度に大量につくることができる。また、魚を塩と酢でしめているため、冬では1週間、夏でも2~3日保存がきく。かつて鴨部地域一帯の各家庭には、すし箱や木槌などの道具が一式揃えられていた。
すし箱は、昔は固くて無臭のセンダンの木が主流であったが、近年はほとんど杉や檜が使われている。昔は農繁期を前にして、地主が奉公人にふるまった料理であったため、末席にいる者に放り投げて渡しても形が崩れないほど締まったすしであることから、別名「ほらいたずし」とも呼ばれている。
要するにサワラの押し寿司なのだが、注目すべきは「すし箱は、昔は固くて無臭のセンダンの木が主流」とあることだ。センダンの木がすし箱になっていたなんて初耳だった。
それにしてもこの寿司箱がまたすごい。木槌でクサビを打ち込んで圧縮するという手の込んだ装置なのだ。ここのページに写真がある。
同HP によれば「昔は鴨部地区だけでなく、さぬき市の各家庭にこのようなカンカン寿司専用の道具があり、お嫁に来た人はお義母さんからその家のカンカン寿司の味を教わる…というのが当たり前だったそう」である。
で、地元のお母さんたちが「新☆郷土料理おりいぶカンカン寿司」なるものを再現して2018年2月25日(日)から津田の松原サービスエリア上り線にて販売していたらしい。今はやってないのかな?(SAのHP探しても見当たらない)
押し寿司もいいなぁ。アトリエの柿の木が大きくなったら柿の葉でサワラの押し寿司作ってみたいな。
こういうのだったら自分で作れるよね、ステンレスのビスとインパクトドライバー使っちゃえばいいんだ♬ ん?カンカン寿司の木型も自分で作っちゃおうかなww。