昨日は冬至だったが、今年は「朔旦冬至(さくたんとうじ)」といい、同時に 新月であった。つまり太陽と月の「誕生日」が重なった日であった。
今日は天気がよさそうなので、最後の一寺、88番「大窪寺」に打つことに。
実は、大窪寺はすでに何度も来ている。春はシャクナゲ園がきれいだし、秋は紅葉が美しい。茶店もたくさんあって、うどんや蕎麦、おでんなどが食べれるのである。
ここは山門が2方向/2カ所にあるのだが、店が並ぶほうではなく、手前の駐車場に止めて、真新しい山門から入ることにする。
かなり大きな山門で、ちょっと中国風。
新しい仁王様はかなりユニーク。ガラスの中に入っているのは88カ所中ここだけ。
最後の鐘を撞く。意外に軽めの響きだった。
途中に大師堂があるが、本堂から参拝するのがルールなので通過。もう一つの山門が下に見える。この先にお店がいくつか並んでいて、紅葉が美しいカエデ類がたくさんあるところ。
本堂。午前中、般若心経を毛筆で一枚写経してきたので、それを奉納する。本尊は薬師如来。法螺貝を持った珍しい仏像だそうだ。奥に多宝塔があり、秘仏が期間限定で公開(有料)されているが、本日は外れ日だった。
ついに回りましたね、88カ所。
最後のびんずる様だ。
来た道を戻るかたちで大師堂へ。途中に杖の格納庫がある。寶杖堂(ほうじょうどう)といい、毎年春分の日と8月20日に柴灯護摩でお焚き上げされる。
杖の高さはいろいろで、歩き遍路の杖はちびて短くなっているのである。
大師堂。南無大師遍照金剛・・・
結願の感動というよりも「終わってしまったのか」という喪失感がわいてくる。一度結願すると何度も回りたくなるというのが解るような気がする(これを「お四国病」というそうだ)。
お姿と納経帳は巡礼の証。実はこれで最後ではない。高野山が残っている。
階段前にある八十場庵で笹餅をいただく。
夕刻は現場へ。