Gomyo倶楽部の皆にT君の軽トラを見せたかったが、修理前なので僕の助手席に乗せていった。焚き火カマドとピザ窯の両方に火を入れる。さっそくT君が焚き火に釘付け。「山に暮らしたらぜったい囲炉裏つくります!」と早くも断言(笑)。
AMコンビがまた魚を差し入れして脂ののった天然ハマチの刺身をご馳走になる。それからちょっと見たことがない巻貝を大量に買ってきて、それを茹でて食べた(後で調べたらミヤコボラ/ドロサザエという貝だった)。メインは猪肉入りのすいとん。
で、カニピザのほうはやはり予想以上に激ウマ!!! ケーパーが正解でよく合っていた。ブルーチーズの混ぜ込みピザもとても美味しかった。
午後はひさしぶりに沢の奥に入り、イノシシの荒らした跡を整理した。
帰り道に「きむら」に寄って鍋の材料を買った。今日は僕のオリジナルの洋風鍋にしてみようと思った。いつもなら鮭を使うのだが、天然物の生の切り身がなかったので、天然マダイとホタテを買った。
まず昆布と鰹節と雑節でベースとなる出汁をとりわずかに塩。それを土鍋に入れてパセリやフェンネルの茎、フェンネルシード、月桂樹、セロリの葉などを入れて炊いておく。そこにカブを1〜1.5cm厚くらいに切り、にんじんの短冊、キャベツを入れて炊いていき、根菜に火が通ったら、魚と貝と豆腐を入れる。ここからはあまり炊かない。
最後にフランスのハーブ「タラゴン」を入れ、食パン1枚に塗る程度のバターの塊を落とす。食べ方はそのままでもいいが、レモンなどの柑橘も合う。そしてもちろん白ワインがすごくよく合う。
これは東京時代に僕が作ったオリジナルレシピだ。その昔、専門店で売っている香辛料を片っ端から買って色々使っているうちに、タラゴンが鮭の洋風鍋に合うことを発見した。そして、これには大根でなくカブが合うのである。
〆は別鍋でパスタを茹でて、ペペロンチーノのスープスパで仕上げてみた。これがまたかなり美味しいものだった。「大内さんの作る料理はすべてが美味しい・・・」とT君感動することしきり。
この鍋は一種のポーチド・フィッシュのようなもので、100度c以下で火を入れて中央まで火が通ったところで食べると美味しい。ブイヤベースよりも淡白だが、それゆえカブがよく合い、バターのコクとタラゴンの香りが加わって完璧な味になる。
タラゴンをインターネットで取り寄せたのはビーツに合うこともあるが、この料理にも使おうと思っていた。瀬戸内のマダイがまた鮭の代わりになることを知って嬉しかった。
しかし、T君にはうまいものを食わせ過ぎたかもしれないな(笑)。