囲炉裏暖炉もぽつぽつ始めてますが、このところ仕事で机に座ることが多く、お酒もやめたので囲炉裏暖炉でくつろぐ習慣がなくなりつつある昨今、やはり手あぶり火鉢が便利です♬
インスタにもこの火鉢の歴史を書きましたけど、僕の火鉢といったらこの小型キュービック箱火鉢できまり! 使えば使うほど愛着わきまくりなのです。あ、そういえばnote(最近開始しました)にも火鉢のこと書きましたっけ。
で、燃料の炭なんですが「囲炉裏暖炉」を使っているうちにできてくる熾炭(おきずみ)を保存しておいて、それでほぼ間に合っていたのだが、
1)囲炉裏暖炉→以前より燃やさなくなる?→熾炭生産減少
2)火鉢→仕様頻度が増える
という相互・逆転作用によって今後は炭が足りなくなるおそれが出た。というわけで、かねてから気になっていた四国産の雑炭を買ってみることにしたのである。
この「阿波木炭」、ネットでは売り切れ続出になっているが、高松のホームセンターでは毎年店頭に並んでいるのを知っている。行ってみたら、あった! 12キロ袋で値段は4,480円とけっこうするが、東南アジアなんかの輸入バーベキュー炭なんか使うのは絶対嫌だ。台車を借りて買った(お、重い!)w。
なにしろパッケージデザインがいいではないか。阿波(徳島産)なので阿波踊りの踊り子に鳴門の渦潮だゼ!
中身ですが・・・。ちなみにこの袋の等級は「雑」と呼ばれるもので、いわゆるウバメガシ類からつくられる備長炭のような高級炭ではなく、雑多な広葉樹からなる黒炭である。でもなかには茶道の湯をわかすのに使う菊炭のようなものもあったが、
大半は大径木をブロックのように伐ったもので、時代を感じさせる。というのは、昔はこんな大径木を炭にするなんてありえなかったからである。このサイズではさすがに箱火鉢には使いにくいので小割りしなければならない。すると破片の粉炭がいっぱいできてしまう。が、これらは「大地の再生」資材として使えばいい。
使い勝手はなかなかいい。購入した炭で困るのはまず匂いである。古い在庫処分の炭などをつかまされるとクサイ。活性炭を思い出してもらえればわかると思うが炭は湿気と臭いをどんどん吸着する。古い炭は燃やしたときカビ臭い嫌な臭気がする。炭というものは、ほんらいその木固有の芳しい匂いがするものである。それを知らず古い炭をつかまされて嫌な思いをして火鉢から離れてしまう初心者がいるとしたら残念なことである。
もう1つは「爆跳(ばくちょう)」だ。加熱を始めてしばらくすると炭の破片が音とともに爆ぜて飛ぶ現象である。炭の中の空気が加熱によって膨らんで、外に抜け出れなくて起きるのだが、これは危険なので気持ちのいいものではない。原因は焼き方や保存管理にあるらしいが、とくに硬い炭は要注意である。さいわいこの阿波木炭は大丈夫だった。
というわけで、今シーズンも快適な「薪火(まきび)※ライフ」が送れそうである。
※「薪火」は僕がつくった造語。詳しくは拙著『囲炉裏と薪火暮らしの本』参照。この本、出版社の都合で今年度初頭より値上げになりました。ゴメン!
さてnoteですが、ブログをほぼ毎日書いているのにもう一個のメディアに手を出すんかい!・・・というツッコミがありそうだけど、このブログは主に「現在進行形・日記」そして山暮らし時代からの過去ログに価値があり、訪問者の皆さんもそのように見てくれていると思う。
一方、noteではこれまでブログで書いてきた情報から抽出したものを、皆さんの使い勝手のいいように再編してみたいと思うのです。あるいは、もっとエッセイ調の書き方をこちらでやってみたい。
僕はイラストレーターとしてデビューしてからというもの、いつか雑誌で軽妙な「イラスト・エッセイ」の連載をやってみたいな・・・と常々思っていたんだけど、技術解説のようなヘビー級の仕事ばかりで、楽チンなイラスト・エッセイの仕事はぜんぜん来ない(笑)。
なかには僕の本業がモノカキで絵は余儀であるかのような勘違いをされている人もいて、この頃「オオウチさんて絵もお上手なんですねぇ〜」と、おっしゃる方もいるのだが、そのときは
「ええ、よくそう言われるんですよ〜」
と答えることにしている(爆)。
なのでnoteはそんな枠組としても使っていきたい。また、noteは「有料記事」なんかも展開できるので、書籍の売り上げ事情がきびしい昨今、こちらでも収益を考えていきたいと思います。
では今後ともご了解・ご支援のほどよろしくお願いします〜。m(_ _)m
追記:阿波木炭ですが火鉢で使っているうちに未炭化の煙が出るものが多数出てきて返品しました。かわりに東かがわ市五名地区にある「五名ふるさとの家」で五名地区の炭焼き名人が焼いたという炭(同じく12キロ袋)を入手。値段も安くとても使いやすいいい炭です。