ニホンミツバチの垂れ蜜と瓶詰め


このところ、トイレの床を極小のアリが歩いていたりするので見つけては取り除いていたのだが、それが列になって動き始める気配を見せ、室入り経路をみると密閉した窓のすき間からだった。こんな機密性の高い窓でもアリのすき間があるのか・・・。

では、どこを目指しているのか? と辿っていくと、なんと玄関に床においてあるプラスチックのカートンだった。中にはGomyo倶楽部で採蜜したミツバチの巣が入っている(忙しくてそのままにしていたのだ)。

あわててアリたちを追い払い、2階に上げて採蜜することにした。

パン切りナイフで巣を切り落としていく。

巣はこのような房(ふさ)になっていてひと房にハニカム構造の筒が2つ並列している。白いものはまだ蜜の量が少ない若い貯蔵庫。

たくさん蜜の入った筒はこのように飴色になっている。

めいっぱい入った筒には蓋がされる。だからナイフで切れ目を入れてやらないと蜜が出にくい。

丸テーブルの上に三又を立ててネットに入れた巣房を吊るす。下にたるを置いて自然に落ちるのを待つ。三又には外周にビニールをかけて埃侵入を防ぐ。

巣房にナイフを入れたとたんに蜜が垂れ出すので、たるに入れたネットの中で巣を刻みながら入れていく。

ネットは玉ねぎネットよりも細かい洗濯ネット(100円ショップ)がちょうどいい。

2日おいて瓶詰め。この後のまだ若干出るので新しいたるをあてがっておく。今回はGomyo倶楽部のメンバーにおすそ分けするので半分は小瓶に。

自作のラベルを貼って完成。

蜂蜜は良質なビタミンやミネラル、アミノ酸や酵素を豊富に含んだスーパーフードである。また、あまり知られていないが、天然の蜂蜜には強い殺菌作用があり、傷の治療などに使われてきた。グルコン酸やオリゴ糖も多く、それらは腸内の善玉菌を増やす。

僕がいちばん好きな食べ方は、バタートーストに蜂蜜をぬって食べること。あと肉料理に使ってもうまい。たとえば「豚肉の生姜焼き」や中華の「酢鶏」など。

出がらしの巣屑からは蜜蝋が取れる。また蜜蝋を濾し取った後の液体は冷蔵保存しておくと次シーズンの誘引剤として使える。

単種の花から集中して蜜を集める西洋ミツバチに比べ、ニホンミツバチはいろいろな花から蜜を集める性質を持つ。だから「百花蜜」などと呼ばれる。

とはいえGomyo倶楽部の敷地はそれほど野草の百花繚乱というわけではない。ではあの旺盛なハチたちの行き来はどこから? たぶん樹木の花がかなり多いのではないかと思う。さて、秋までにもう一回、採蜜できるかな?


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください