魚の干物は脱水シート「ピチット」と冷蔵庫を使ってやることにしているのだが、それは干物用ネットを使って作るよりも確実に美味しく作れるからなのだ。
ところが辰巳芳子の本で本物の魚の干し方を見てしまった。写真のように、金串で吊るすだけの風干しなのだが、これを本物といってしまっていいのかは別として、「大地の再生」で矢野さんが「網戸のような格子を通過した風はもはや風の力を失ってしまう・・・」というようなことを言っていたのを思い出したのである。
つまり、干物は風干しの手法なのだから、網で囲ってはいいものができるはずないことに気づいたのだ。そこで早速、近所のお魚スーパー「きむら」に行ってアジを買ってやってみたのである。
なんとか腹開きはうまくいき、振り塩をしてしばらく置き、キッチンペーパーで水分を拭き取ってから金串に刺し、
そのままぶら下げて日光と風に当てる。ここのバルコニーは朝方と午後2〜3時過ぎには陽当たりができる。建物から一間分飛び出しているので風通しは抜群である。
しかしハタと気付いたのは今は干物づくりには向かない6月ということである。しかも今日は日中30度以上になるという夏日、本では2時間の乾燥時間をとっているが、腐敗を懸念して時間は30分とし、あとは冷蔵庫で乾燥させることにした。
昼はアイスバインのスープでジャガイモ・ニンジン・セロリとレンズ豆のスープ。ご飯は玄米と白米のミックス。
かえしを作ったときの副産物、鰹節と昆布の佃煮はまだたくさん残っており、味も変わらず美味しい。
夜はアイスバインの最後の残り。
ハムにもコンビーフにも似ているが、やはりアイスバイン。独特の風味が楽しい。
さて、問題の6月の干物は、明日試食することに・・・。