瀬戸内モンゴウ、手前にぎり、ねぎせいろ


昼に買い物に出たら魚市場を経営するスーパーKで大型のコウイカが売っていた。思わず購入。

愛媛産で鮮度は抜群に良さそう。ラベルには「紋甲イカ」と表記。モンゴウイカというと外国産の冷凍物を連想しがちだが、本来は主に西日本で水揚げされる大型のコウイカのことである。モンゴウイカは流通名で、標準和名は「カミナリイカ」という。

このモンゴウイカほど大きくはならない別種のコウイカを関西ではハリイカ、関東ではスミイカと呼び、またストレートにただ「コウイカ」と呼ぶ場合もあり、ややこしい。「甲羅の先端が針のように尖っている」からハリイカで、甲羅の文様もちがうので見分けがつく。

モンゴウイカにはこのイカ特有の「唇」とも「コーヒー豆」ともいわれるような紋様がある。このことから「紋+甲イカ」というのが名前の由来なのだ。英名ではこの紋様がキスマークのような形であることからからKisslip Cuttlefishなどと呼ばれる。

値段は一杯1,300円だった。高級鮮魚ですね♬ Kでは午前中はトロ箱に鮮魚が入っており、それを自分でプラザルに入れて鮮魚カウンターまで持っていく、という仕組み。鮮魚コーナーで私はすでに顔見知りになっており(笑)、親父さんは「まいどぉ〜、スミ抜きやっておきましょ〜」と、間髪を入れずに甲とワタを外してくれる。確かに解体時に相当量の墨が出るので、これはありがたい(ただしワタは捨てられてしまった)。

というわけでトップの写真のような姿でアトリエに到着したのだが、コウイカはここからの処理もけっこう面倒臭い。皮をはいで、さらに薄皮を剥かねばならない。頭とゲソの部分はぬめりがあるので塩もみしてよく洗う。

パーツに分けて全量の8割くらいは冷凍保存(イカは冷凍しても味を損なわない代表格)。いっしょにスジカツオを購入したので夜は握り寿司に。

そして頭の部分の細切れをタマネギとミツバとかき揚げにし、熱い出汁で冷たい十割蕎麦(乾麺)を食べる

この食べ方は上野の老舗蕎麦屋「翁庵」のねぎせいろの真似ですが。

やはりそばつゆは難しい・・・。これでは東京の立ち食い蕎麦屋の足元にも及ばないな・・・。

次回はたまり醤油、それに厚削りの鰹節、ソーダ節を使って本格的にやりますか・・・。

出汁のプロが教える「そばつゆ」の作り方


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