秋の屋久島4-1./再生するガジュマル、海のブランチ


早朝、車に乗り合わせてガジュマルのある海岸まで降りていく。かなりの急坂。しかし踏み跡があり途中ロープもついている。

6:50、海岸に降り立つ。そこはゴミひとつ落ちていない浅い岩礁と丸石の海だった。

崖から滝が落ちている。流れ落ちた水は渓流の様相で、透明なまま海に注いでいる。

これがガジュマルである。これほど海岸に接近した自生は珍しいのではないだろうか。風の影響か扁平な樹形になっている。枯れかけていたものを、前回の矢野さんの指導で地元有志が溝掘りで泥アクを流し、胴吹きして息を吹きかえしていた。

海岸にもアク溜まりがあったそうだがすっかりきれいになっている。ここは昔から地元の人たちも磯もん(岩につく貝類)を採りにくるポイントなのだそうだ。

矢野さんが三つグワでさらに再生の要領を教え始める。伏流している部分の掘り方。

ここは滝の沢が海に流れている部分。石の位置を変え、泥アクを流しながら、流速を均等にする。

ライセンス講座では矢野さんの話がつい長くなりがち。事務局新人のKさんが苦肉の策で首から大時計を下げて参加し、タイムキーパー役をしている。

淡水の滝で水浴びし、海で泳いで貝を拾う。佇んでいるだけで癒されるような、秘密の海岸のようなすばらしい場所・・・。いつか好天の日にまた訪れてみたい。

再びモスオーシャンハウスに戻り、一湊へ行くチームとこの場所の最後の仕上げをするチームに分かれる。私は車移動の関係上、ここに残って作業を見届けることにした。

建物や道路脇の水脈を丹念に仕上げていく。

朝食は抜きだった。一湊チームが弁当を用意してくれる算段だったが、意外に時間が長引いてしまった。まあ仕方がない・・・と思っていると、

料理長のタクゾー氏が「ウチに泊まったらぜひ食べてもらいたいものがあるんです」と、なにやらデッキに食事の準備をしているではないか。

おにぎりひとつと一汁一菜だったが、僕らの顔がほころんだのは言うまでもない。それは思い出に残る最高のブランチだった。

そしてこのわずかな時間に、私はツマベニチョウの素晴らしいショットを得ることができた。

いつかここで長逗留し、執筆しながらタクゾー氏と釣りや料理を楽しんでみたいものだ・・・そんな約束を交わしながら、私は皆を乗せ車を一湊へ走らせた。


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