2~3月の自宅見学会&個展のとき、ヤマザクラの薪材を貰った。ヤマザクラは浮世絵の版木に使われるほどの硬い良材で、皮がまた美しく、秋田の樺細工は工芸品として有名である。
全部を薪にしてしまうのはもったいない。とりあえず貰った中で一番太い丸太を半割にし、パンを切ったりするときの「カッティングボード」を作ってみた。

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一番太い元玉、直径は18cmほど。しばらく転がして乾燥させておいたので小口に割れ目が入っている。

そこを目がけてクサビを入れる。冬伐りした材なのでまだ虫食いはなく、皮も材から剥がれにくい。

クサビをもう1本使って半割りができた。ちょっと芯が寄っていて、赤芯の幅が狭い。

大版が採れそうな片方の断面をヨキでハツって平らにしていく。

皮側はノコで切れ目を入れてから3段に割っていく。


ペンで板採りの厚さに印を引き・・・

小刀で皮に切れ目を入れておく。

ヨキはこう構えてハンマーで頭を叩く。


大きく割ってからハツっていくとムダがない。

ほぼ平面の皮付き厚板が採れた。ここまで約1時間。

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持ち手の位置を決め、

斜め線にノコを入れ、ヨキとハンマーで両側を割り取っていく。

ハツりながら整形していく。

裏側には赤身が見えているがこちら側は使えない。ミミの向きが逆になってしまう。

手鉋をかけ、サンドペーパーで凹凸を取って完成。でもちょっと物足りない。赤身がないだけにおとなしすぎる。

大丸刀で表面を彫ってみた。

いいね♫ 側面の皮を磨いてつや出しして完成!

バーボンなんかを飲むときのツマミ置きにもよさそうw。