京都から山越えして琵琶湖大橋を渡り、湖東に出る。朝飯の前に、通過地点にある建築行脚。昨年秋にリニューアルされた隈研吾設計の守山市立図書館。
まだ開館前なので外部だけ観察。
シャープな屋根は、
スチールと合板。が、壁は地元の杉材でデコレーションされている。
隈研吾お得意のルーバー処理。植栽もいい感じ。
その植栽に対置するように、ガラスが美しく映える。
横桟に打ち込まれた杉材の不規則な配列。白く塗装処理されている。
軒(のき)は根津美術館のようなシャープさで、雨樋はない。
しかも軒幅はランダムで、建物の組み合わせに沿って造形的に配備されている。
相変わらずスチールの使い方が抜群に上手いな・・。
こちらが玄関側のようだ。スチールなのに古来の日本建築の屋根と垂木の美しさを彷彿させる。
ベンチ。脚は溶融亜鉛メッキ。
中に入ってみたいな。帰りに時間が取れるかどうか・・・。
雨落ちの石はけっこう大きい。また、全体にこれが配備されているわけではなく、コンクリートの三和土に直接落ちる場所もある。若干の跳ねがガラス窓に見られたが、この建築に雨樋を付けたらフォルムがずたずたになってしまうだろう。
杉材ルーバーの取り付け部。
縦横にランダム。彩色も地味な組み合わせが良い。だから植栽の緑が映える。
建築家・隈研吾氏の設計によるリニューアルを機に、滋賀県の「守山市立図書館」の来館者数が倍増。地域活性化の一翼を担いつつある施設として、地元住民だけでなく、他地域からも注目を集めている。
2015年の公募型プロポーザルにより選出された「隈研吾建築都市設計事務所」とともに数々のワークショップをおこない、市民の意見を取り入れることで、2018年11月1日のリニューアルが実現。新図書館は「本の森」をイメージして設計されており、壁や床にも多くの県内杉を使用し、採光も多く、自然を感じることができる明るく開放的な空間となった。
館内は、従来の図書館機能を担う「本の森」と、文化・芸術・市民活動の場となる多目的室や活動室のある「つながる森」、そして、市民の交流や憩い、起業就労を支援するための交流スペースとギャラリーを備えた「木もれび広場」で構成。
また、「木もれび広場」にあるブックカフェ「CafeGankodo」は市内の書店「本のがんこ堂」が初めてプロデュース。ケーキやドリンクなど、地元商店によるものを販売するほか、時には地元農産物をアピールするため、キャベツを購入者にプレゼントにするなどさまざまな取り組みをおこなっているのも注目だ。オーガニックの豆を使ったコーヒー(350円)などドリンクは、蓋付きカップでオーダーすれば図書館内への持ち込み可。
さて、朝飯。吉野家をチェックしたら通りがかりの野洲に店舗あり。大阪のお寺に絵を見にいったとき、隣のおっちゃんが食べていた「一汁三菜朝膳」が気になっていたのだ。あった、コレコレ!
ハムエッグ小鉢定食。490円。ウマかったです♬
店を出、主催者たむたむ畑のやっちゃん宅に向かう途中、神社の前に「義経元服の地」幟旗が目に飛び込んでくる。なにやらまた事が起きそうな胸騒ぎ・・・。