今年2回目の【屋久島】1日目/トビウオと三省


鹿児島空港へ向かうバスの中で、矢野さんと先行して島に渡っているH君より連絡が入り、豪雨の警報が出たため登山口まで行くバスが運休になったという。それで今日は島の周りを調査するという。せっかく登山ザックにパッキングして登る気まんまんでいたのだが、ガックリ。

さらに空港に着いて搭乗手続きをしていると、視界不良のため始発便は欠航になったという! 天気は戻りそうにないので第2便も期待できない。窓口で払い戻しをして高速船トッピーで行く手順を教えてもらう。空港もよくしたもので、こんなことがしょっ中あるのかアドバイスも的確で早い。

で、また同じ道のりを高速バスで戻ったのだが、この南国交通のバスが専用のワイファイはあるし、座席にUSBの端子はあるしで旅人に至れり尽くせりだった。ナイスだな、JRも見習ってほしいものだ。

でもトッピー初めてなので楽しみ。

時速80kmで屋久島の宮之浦港まで2時間半の航行。高速船のためデッキには出られない。シートベルトも着けなきゃならないのでちょっと窮屈だった。

現場までタクシーを手配してくれるというのでとりあえず昼飯。トビウオの唐揚げ定食。これ、屋久島の定番中の定番。

このお店には山尾三省の著書がずらり。琉球大学の講義のやつが欲しいと思った。立ち読みしているとタクシーが来た。

タクシーの運転手さん「けっこう距離あるので寝ててください」と言ったものの、僕が屋久島の林業の話を振るとがぜん話出し、現場までの小一時間、面白い島の昔話を聴きまくったw。

しかし、ときおり土砂降りで前が見えないほどだった。川はすごい濁流だし。矢野さんたちも這々の体で戻ってきて、一湊の現場に場所変え。

一湊の布引の滝の沢で初めて見る花。ウラジロフジウツギ。茎葉、果実に刺激性精油およびサポニンを含む毒草である。四国、九州にも分布しているそう。調べてみると、花にチョウが好んでくるため,英語でbutterfly bushと呼ぶ、とある。

残念ながら小雨もようでチョウは少ないが、それでもアゲハの類は飛んでくる。これはちょっと大きめのサワガニ? 唐揚げにしたら美味しそう。

今日は初めてのメンバーが4人、大地のメンバーIさんとは野外でお会いするのは初めてなので楽しみにしていた。

帰りに楠川温泉に入る。ここは冷泉のため沸かしている。が、匂いは硫黄臭がかすかに感じられて湯質はいい。

食事はトビウオのひつまぶしで有名な店だったんだけど、昼がトビウオだったので黒豚とんかつ。しかし、とんかつはやはり東京だな。

縄文杉の近くの無人小屋で泊りのはずが、今宵はアペルイ。それもまた佳きかな。

持参した初物のイチジクと手作りゆべしを切って酒の肴に。久しぶりに会うH君と深夜まで飲み、つもる話をする。

※技術レポートは「大地の再生HP」をご覧ください。

【屋久島】湯泊歩道、一湊


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