屋久島・2日目/アペルイ〜ヤクスギランド(その1)


新たにできたゲストハウス棟で快適な睡眠がとれた。アペルイは料理の調味料にまでしっかりこだわっていることは前のブログ記事にも書いたが、寝具も化繊ではなく純棉(森製綿所謹製)のものが使われている。

前庭もすっかり緑に覆われた。要所要所に「大地の再生」の水脈が入れてあるのだ。

2人が立っているテラスの後ろが新たにできた宿泊棟である。デッキも長く伸びて、半野外でも快適にくつろげるようになった。

左端が台所、柱の中央が入り口(土間)になっている。

今日は囲炉裏暮らしのN君も参加して、アペルイ専属ガイドのHさんの案内で主要道の崩壊跡と、ヤクスギランド周辺の崩壊地を見に行く。まず川の様子を見せてもらう。

当時の大雨で流れ着いた大きな流木がぽつんと見えるだけで、川の様子は平穏だった。当時はものすごい土砂が流れてきたというが・・・。

屋久島トレッキングのへのアクセス道を遡ると道に堆積土砂を取り去った跡があり、森に隠れてやや大きな崩壊跡が見えた。

上部はスギの人工林地になっており、間伐された木が横になっている。特徴的なのは花崗岩の風化土の中大きな岩塊が隠れていることだ。

花崗岩が風化する過程で岩塊が内部に残ることがあり、その大きなものはコアストーンと呼ばれる。西日本の花崗岩地帯に多く、西日本豪雨ではコアストーンの存在が被害を拡大したことが知られる。ここでも直径2m程度の丸石が立木をつけたまま滑り落ち、下の2本の立木に掛かって止まっていた。この木がなければ車道まで転がり落ちていたにちがいない。

ここは道が拡幅されており、谷川には巨大堰堤のごとき土留め工が成されている。

こちらは小さな崩壊跡。やはり内部に隠れている丸石が落ちていた。

小さそうに見えてサイズはこれくらいある。

その先を進むと、拡幅工事が始まった工事現場を通過した。

谷の木を伐採し、山を削っている。大型バスには便利ではあろうが、崩壊を誘発する大きな土留めができることになる。

 

その先で、今回の土砂の道塞ぎで自衛隊が出動した場所にたどり着く。

上流川には古い時代の堰堤があった。

下流川はこの惨状。吹き飛ばされたガードレールがぐしゃぐしゃになって対岸に張り付いている。

トンパックで仮補修されている崩壊地。

工事中に出たと思われるコアストーンが傍に寄せてあった。間から土砂が出ないように石垣が積まれている。

その先にはまだ重機が動いている。

(続く)


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