薪風呂設置


原油高騰のおり、皆様いかがお過ごしですか? さて、アトリエではいよいよ薪風呂導入に踏み切ることにした。先住者の置物であった旧石油風呂釜が不調のきざしをみせてきたこともある。それは給油パイプの交換やタンクの掃除など、ちょっとオーバーホールをすればまだまだ使えそうなのではあるが、なにしろ町まで灯油を買いに出て、そのポリタンを荷上げするのもばかばかしくなってきたのである。

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ちょうどジョイフル本田の店頭でデザインのいい薪焚きの釜を見つけた。埼玉県の川口にある「サンスター販売株式会社」の「丸形焼却風呂釜」というやつ。川口は鋳物の町ですね。

それの一番小さい2号釜を購入。店頭価格は47,800円だった。以前、長府ボイラの石油兼用のカタログを取り寄せていたりしたが、薪焚き専用のシンプルさをとった。

それにしても「長府製作所」はエコキュートとかに手を出して、薪風呂釜もつくっているのにネットのカタログにさえ出しておらず、売る気がないようだ。不思議なことに、この時代に薪風呂釜はネットで調べてもほとんど製品カタログがひっかかってこない(サンンスターも歯磨きしか出てこない)。これはどういうわけだ?

鋳物の底と天板の部分。

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本体は銅板製で二重になっており、その中を水が循環する構造。ユニットバスの配管の部分をこの穴で付け替えればいいわけだ。

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というわけで、もちろん自分たちで工事するのだ。旧と新、これが交代します。ここは台所の南角。

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ネジなどがかなり硬くて動かないところはワイヤーをカットしたりしてようやく旧風呂釜を撤去。外の石油タンクも外し、タイマーと配線も外します。

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新釜を合わせてみると管が長いので金ノコでカット。ヤスリでバリを滑らかにする。

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付属品の接続管を付ける。上のパイプは別に購入(680円)。旧と新ではパイプの上下間隔が5cmほど違っており、この曲がり管でその間を調節するのだが、設置後下のパイプを同じ長さに切らねばならない。糸と小石で下げ振りを作ってそこを切れば同じ出っぱりになるわけだね。

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ついでに穴を塞ぎましょう。ここはネズミの出入り口になっていたのだ。壁土用の粘土(古民家解体現場から貰ってきていたもの/藁すさが入っている粘土)と小石を組み合わせて、下方に叩きながら積む感じで塞いでいく。

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本体の設置。まずレンガと薄い木の板で台座の高さをみながら、2本のパイプを両方ともうまく入れながらじわじわと押していく。ここが難しい作業であった。

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最後に天板と煙突をつける。煙突は旧の位置とずれてしまうのだが、真上には梁があるし新たに屋根に穴を開けるのも大変なので、旧のものを再利用し、接合部で曲げながら押っつける。本体との接続は2階にあった古い煙突を切ってステンレスの針金で締めてある。

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明るいうちに完成した。さっそく風呂に水を入れて着火。「むはっ、楽しいな!」この嬉しそうな顔・・・

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この薪を全部燃やしたころ風呂がわいた。けっこう時間はかかるが、それはアトリエの原水が沢水で冷たいからで、これは太陽熱温水器(友人に貰ったものがまだ未設置)で緩和できるだろう。

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湯あたりのいい、冷めにくい湯は薪風呂ならでは。感動しつつ初湯を堪能。室内に煙はまったく出ないので紙ゴミも燃やせる焼却炉としても機能してくれる。この薪釜はなんにもナシというシンプルさで周囲がすっきり。旧石油風呂釜は、灯油導管、タイマー電線、100vコンセント、それにアースと、配線配管がやたらウルサかったが、灯油の嫌な臭いとボイラーの轟音からも解放された。

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紙ゴミは再生紙にするより燃やして燃料にするべきである。そのほうがエネルギー循環のムダがない。木はどんどん燃やして燃料にすればよく、そして燃やせない有害なものは、なるべく作らないようにするべきである。

そして装置はシンプルで自分で直せるものがいい。最近ちょっとした激怒した事件があった。4年ほど前にヤマダ電気で購入した1万円程度の充電式掃除機の電池交換に9000円近くも取られてしまったのだ。まずヤマダで預かり賃が2000円、メーカーの技術料&電池交換代がなんと6814円! たかが電池交換に8814円!!!

「俺が自分で電池交換するから電池だけ取り寄せてよ」
「それはできません」
「あのさあ、あと1000円も出したら新品買えちゃうんだよ、そうするとこれがゴミになる、こちらとしては長く使いたいわけよ」
「しかしそれはメーカー様の問題でして」

だったら販売するときに「数年後には充電用の電池交換が必要になり、そのとき9000円近くかかりますがそれでもよろしいですか?」と言うべきである。これでは詐欺じゃないか? と、最近エコ電気ぶっているヤマダの店員を怒鳴ってしまったのだ(結局お金を払って直したのだが、まだ袋も開けていない。これからは箒だな)。

話が逸れた。台所が狭くなるので、反対側の角にあったマッキー君は外されて2階へ移動した(調理・暖房は囲炉裏に集中)。これからはここで読書orギター練習などしながら、風呂の火を焚くとしよう。そして薪拾い! だね。

追記:旧ブログの記事の中でこの「薪風呂設置」が拍手55で最も人気の高い記事でした。↓コメントもたくさんいただいています。


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