今日は11:30頃から1時間ほど、信者さんに向けて矢野さんの「大地の再生」勉強会が行われる。それまでの間、下側の雑木林の敷地で作業が続く。
ここは長く続いた工事の際に重機が何度も往復して植生が消え、雪や雨でぬかるむ場所。まだ通気浸透水脈を設置する必要があるのだ。
コルゲート管の入る溝には炭が欠かせない。これらの炭は自分たちで簡易的な炭焼きをして作る場合もあるが、今回のように大掛かりな現場ではトンパックで購入する。
コルゲート管は型枠用のセパレートや、全ネジにナットを組み合わせたもので、芯をずらして打って固定していく。
その際、意識的に直線を避け、くねらせながら止めていく。
初期に入れたコルゲート管との交差部。破損した個所は、縦裂きを入れた短いコルゲート管を両側から挟み込んで、つなぎ直していく。
有機物(中枝)で挟み込む。
その上に新たな管。
管の両脇と上部には、今回は針葉樹の切り枝。これは旧移送敷地から運ばれたもの。このような伐採枝は、現在では業者によって焼却場に運ばれるのであるが、大地の再生においては有用なマテリアルとして使われる。
事務局の二人はぎりぎりまで勉強会の資料作りをしながら、矢野さんに確認をとる。私も必要な写真を提供する。
エドヒガンは午前中だけでかなり開花が進んだようだ。その下に信者さんの車が続々とやって来た。
昼近くになって勉強会開始。タイトルは「大地の再生 高木移植」。今回の移植の経緯、グライ土壌の問題点、今後のメンテナンスなどについて話される。
その後、信者さんとともにお食事をいただく。神殿の内部から見る茶庭もなかなか良い。
宅地側の目隠しは、端材の角が丸く加工されて優しくなった。
今回の矢野さんの話で分かったのだが、この臥龍の松はデザインを狙って意図的に方向を変えたのではなく、掘り起こしのときに根が切れて根鉢が小さくなり、根付かせるにはこの位置・方向にしかできなかったのだそうだ。
それにしても、
これが根付いてまた年輪を重ねるようになったなら、いずれ「伝説の松」になり、立て看板でも作らねばならぬのではないか(笑)。
個性的な木々が、また次の場所で新たな造形を獲得し成長していく。これは素性の良い木をただ移植するよりもはるかに面白い。しかし、ともすればこれらの木々は伐採され焼却される運命だったのである。
(続く)