大地の再生@仙台秀明/1.雪中の花々、プレハブ小屋を活かす


昨日は10時頃から昼まで三春町立の図書館でパソコン仕事をさせてもらい、前回の取材の3/30ぶんの3本のブログをアップした。今朝は皆で郡山のファミレスで朝食。矢野さんは単独で事務仕事を、私は電源がある席でブログの続きを書く。

スバルはノーマルタイヤで来てしまったので郡山に置き、S君の運転するトラックに便乗して仙台へ。北上するにつれ、かなりの降りであったことが判明。そもそも、「中通り」と呼ばれる郡山〜福島ラインは寒いところで雪も積もりやすいのだ。

仙台もけっこう積もっていた。

最後のマツたちは公道側に植えられていた。

手こずったスギは神殿一階に続く道の右手に。これで大物たちがすべて揃ったわけである。大きな木がそこに入るだけで、風景は一変し、別な意味を持って立ち上がってくる。まるで新たな建築をそこに置くような空間創造であることに驚かされる。もちろん、矢野さんの感性による、的確な配置があってこそである。

雪の中、開花した春の花々もある。アカヤシオ。

トサミズキ。

ジンチョウゲ。

皆は旧敷地から移送されたプレハブの改装にかかる。この半割りにして運ばれたプレハブは荷物置き場になる。

軒をかける。

新人の岩手出身のYさんがてきぱきと大工仕事をリードしていく。彼は型枠大工の仕事経験があるのだそうだ。

もう一方にも同じ軒を。バラックに継ぎ足しでそれなりの倉庫を作っていく。しかも、仙台秀明の信者さんから見てもそれなりに洗練された形にまとめねばならない。何をしようと自由なのだが、それゆえにとてもクリエイティブな作業とも言える。

私はそれを撮影したあと、敷地をくまなく回ってみる。と、珍しい野草を発見した。その花は住宅地に近い斜面に残されたヤマザクラの根元に一輪だけ咲いていた。

ショウジョウバカマ(猩々袴、学名: Heloniopsis orientalis )だった。ユリ目、メランチウム科ショウジョウバカマ属、高山帯の高層湿原によく見られる多年草である。しかしその垂直分布は幅広く、低地の田園地帯などにも咲くことがある。この一輪が、まるでこの地の記憶を残すようにひっそり咲いているこにと胸を打たれる。

午後から雪が避け始める。

明後日の信者さんたちの定例会・勉強会に向けて駐車場の線引きのレイアウトをする。

軒がけがだいぶ進んできた。

もう一つの大きなプレハブを置くために、物置を移動する。この物置はゆくゆくトイレに作る。この仙台秀明の敷地は、長く樹木のメンテが続くことになり、かつ信者さんたちは自然農の畑をすでに開始されている。敷地の西側下部一体はその拠点となるように、矢野さんは建物群を考えているようだった。

最後の大物プレハブを予定の場所に移動する。

しかしこれがなかなか大変だった。ワイヤーを掛けてバックホーで吊りながら、角材をレールにしてスライドさせていくのだが、

樹木に挟まってなかなか動かない。じゃまな木は伐ってしまえば作業は簡単だが、矢野さんは樹木は絶対に伐らない。ぎりぎり枝を切るくらいである。

樹木もプレハブのやや柔軟性があるので・・・

動かしているうちになんとか入ってしまった。

納得する位置に決まる頃、日が暮れ始める。

宿に移動する途中、旧敷地の整地を確認に行く。矢野さんは雪解け跡のぬかるみが心配な様子だった。

皆はアパートへ。私は矢野さんとファミレスで食事をとりながら打ち合わせ。夜はこのようなディスカッションが遅くまで続くのが常だ。というわけでホテルに戻ると深夜となり、パソコン仕事はほとんどできないまま眠りにつく。


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