ニホンミツバチ入る!・瀬戸内海歴史民俗資料館


お遍路の帰りに和歌山のKさんがやってきた。天気がいいので五色台を案内する。途中、勝賀山の農道近くに設置した2つのハチ箱を見にいく。ため池のほとりの箱は空だったが、みかん畑の高台の箱になんとニホンミツバチが入っていた!

さすがにずいぶん放置したので草が伸びている。雨囲いのトタンが飛び、箱の位置がずれている。イノシシがぶつかったのかもしれない。隣のみかん園にイノシシよけの鉄柵が新たに設置されていたからだ。

カマで周囲を刈って裏ブタをそっと開けてみる。それほどゴミは落ちていない。まだ巣は小さいようだ。スマホもカメラも車に置いてきてしまったので、Kさんを乗せて五色台をドライブし、買い物などをすませてもう一度ハチ箱に戻って内部を撮影してみた。まだ巣は小さいが、しっかりした個体群のようだった。

瀬戸内海歴史民俗資料館が展示替えして、屋上の展望台もきれいなデッキができていた。雨上がりの好天で、島々の眺めがすばらしかった。

これは初めて展示されたのではないだろうか? 屋島を中心とする観光用の鳥瞰図だ。

讃岐富士や金毘羅さんも描かれている。

作者は「大正の広重」とまで言われた鳥瞰絵師、吉田初三郎。昭和4年の屋島ケーブル開通にともなって翌年発行されたものだそう。

これだけでも一見の価値あり。「瀬戸内海歴史民俗資料館」は瀬戸内の暮らしと文化を知る貴重な資料が多数展示されている。石積みとコンクリートで造られた建物(設計:山本忠司)は日本建築学会賞と公共建築百選、DOCOMOMO Japanにも選ばれた現代建築の秀作。入館料は無料。お近くにお越しの際は皆さんもぜひどうぞ。

帰りは大崎の鼻に降りて、坂出のカフェ「松尾」でお茶。相変わらずホットサンドはすごいボリュームだった。西村ジョイで移植ゴテと剪定バサミを買って帰る。

ところで今日のニホンミツバチだが、和歌山のみかん農家でもあるKさんによれば、プロのみかん農家ならまちがいなく農薬(しかもネオニコチノイド系)を使うので、ここはハチが殺られる確率が極めて高いという。斜面にスプリングクラーが設置されており、それは手撒きより遠方まで飛ぶので風向きによっては箱を直撃、そうでなくともハチの飛翔中にかかるのはまちがないと。

前例がある。前回(2016年)この箱にはセイヨウミツバチが入ったのだが、8月にハチが衰退しはじめ9月にはついにまったくいなくなったのだ。

セイヨウミツバチ異変(2016年9月10日)
セイヨウミツバチ異変その後(2016年9月17日)

早いところでは6月初旬から農薬を撒き始めるというので、岡山〜屋久島の取材旅に出発する前にGomyoにハチ箱を移動してしまおうかと考えている。師匠に電話して移動の注意点を聞いておいた。

おまけ、今日のドリー。

この手の毛並みは「サバトラ」と呼ぶらしい。


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