和歌山のKさん、僕がブログを書いている最中、パルテノン前の薪の片付けをやってくれた。冬も温暖な和歌山では、こんなふうに土の上に薪を置きっぱなしにしていると、シロアリが来て大変なことになるという。薪は母屋の近くには絶対に積まないそうだ。
Kさんはウチに一泊して徳島からフェリーで和歌山まで帰るのだが、食事しているうちに、ハチ箱のGomyoへの移送を明日の朝やってしまおう・・・という話になる。その帰りにKさんを高徳線の駅に送り届ければいいわけだから。
師匠に聞いたところ、暗い時にハチの飛び出し口をメッシュ等で塞いでしまえば、移動は明るいときでもOKなんだそうだ。しかし、メッシュとはいえ酸素の供給が鈍るので、できるだけ短時間で移動し、設置し直すのがいいと。
ハチの行動半径は直線距離で2㎞。だから2㎞以内に移動してしまうと、記憶を辿りに元のところに戻ってきてしまう可能性が高い。Gomyoは50㎞離れているのでその心配はない。ただし移動中に箱が倒れて中のハチが車内に飛び出したりしたらとんでもないことになるので細心の注意が必要だ。
深夜3時に起きだして、ヘッドランプと懐中電灯でハチ箱に向かう。
師匠に以前いただいたメッシュのプラ板を画びょうで止める。
箱のつなぎ目をガムテープで補強し、ひもで荷しばりにして車の後部に入れ、倒れないように抑えを置く。Gomyoまでは1時間半。いつもより運転は慎重に。
とくにカーブではスピードは控えめにして、無事到着。
Kさんに手伝ってもらいながら、慎重に小堰堤の上まで上げる。ここまで来れば一安心。
この場所は最初に設置した2016年にニホンミツバチが入り、大量の蜜を採取できた。しかし女王蜂のいる房まで取ってしまい、群は消滅。翌年は入らず。今年もダメだった。その空き箱を回収し、新たに運んできた箱を載せる。
メッシュを外すと3~4匹のハチがすぐさま巣門から飛び立っていった。さあ、蜜源はたくさんあり、農薬はかなり少ないと思われる場所。無事に巣を育てておくれ!
Kさんを駅に送り、帰りに朝うどんを食べて戻ると安堵と疲れで睡魔がおそってきた。仮眠してから長旅のための買い物に出る。その帰り香川県立ミュージアムの「イサム・ノグチ〜彫刻から身体・庭へ〜」展を見に行く。牟礼の石工、香川でのイサムの片腕であった和泉さんのロングインタビューが載っていたのでカタログを購入。昨日紹介した瀬戸内海歴史民俗資料館の石を積んだのも和泉さんである。
おまけ、今日のドリー。
バロンはよほどドリーの存在が鬱陶しいのか、餌を食べ終わるとミャーミャー鳴きわめき、結局1時間も保たずに外に出て行くというのを繰り返している。
困ったなぁ。
明日はまたGomyoで石窯づくりの作業。いよいよ粘土で窯本体を造る。