カキ渋抜き、各種干物試食


昨日いただいたカキを渋抜きする。ヘタの中央の枝の付け根部分をペンチで回しながら引きちぎる。すると小さな穴が空く。

そこに35度の焼酎を付ける。

焼酎を付け終えた柿をまとめてビニール袋に入れて密封し、漬け物樽に入れて、お風呂の温度よりちょっと熱いくらいのお湯をなみなみ注いでフタをしておく。これを朝晩、一日2回くりかえして、5日ほどで渋は抜けるのだそうだ。

渋抜きといえばポピュラーなのは「干し柿」にする方法だが、この生のまま渋抜きは、できあがりのカキの食感が梨のようにシャリシャリとしてちょっと面白いのである。

畑に出てマンバの苗を植える。

イチジクがまだ収穫できる。朝日を浴びながら畑で食す。これが本日の朝食。

夜はいよいよ干物を試食。仕込み5日後である。サバ、マダイ、カワハギを焼いてみる。最初は中火。フタをしておく。

だいぶ水分が抜けているのでフライパンにくっつくことはない。裏返して弱火。皮の方をちょっとだけ焼く。

大根おろしとスダチを付ける。

マダイ。うわ、旨い・・・。小型なのに味が濃いな。たまらず日本酒を取り出した。

カワハギ、小さいけどこれまた美味。塩加減も絶妙。サバの干物が美味いのは当たり前だが、白身の魚の干物には清らかで繊細な旨味がある。

やはり、タチウオも試してみたくなった。1枚だけ、尻尾のほう。

ちょっと小さいが。

これが、うわあああ。

なんという旨さなのこれ? 丸元淑生が料理書に「感嘆するほど」という形容をつけていたけど、決して大げさではないと思った。からすみのような珍味を味わうようにして、スダチをしぼりながら、日本酒とともにこの感動的な旨味を味わった。

タチウオは何度か干物にしたことがあるが、いつも赤札の鮮度落ちを使っていたせいか、こんな感動的な味にはならなかった。タチウオは鮮度が大事なんだな。そういえば、定置網の中にタチウオの死骸がけっこう見つかって、すでに骨だけになっているのもあった。弱い魚なのかもしれない。

で、〆はナポリタンなのだ、脈絡ないけど(笑)。実は先日の折、2個残ったマッシュルーム片付け対策なのでした。

いや、美味しかったですよ♬ これで「昔ながらのナポリタン」も完全習得した感あり。


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