多度津・富家〜サクラ見る


朝から濃霧が立ちこめていた。それでも丸亀城は花見客で大変な混雑で、駐車場待ちの車が長蛇の列をつくっている。香川に来て7年目になるのだが、まだ丸亀城の中に入ったことがない。今回も諦めた。

多度津「富家」へ、4回目の訪問。ここは9:30から営業が始まる。着いたのは11時前だったが、駐車場は満車ですでに7〜8割の入り。前回はチャーシュー麺(小)だけを食べた。今日はチャーシュー麺(小)とゴハン(小)をとってみる。注文が来て食べ始める頃にはほぼ満席となる。

ゴハンは小だけど量はけっこうある。炊き具合はやわらかめだが悪くはない。ここは漁港が近く工場もあるブルーカラーの町、たっぷりの量もうなづける。9:30営業は、夜勤明けの人たちにも重宝に利用されているのかもしれない。キュウリの辛子漬けはちょっと甘過ぎて残した。

スープは相変わらずすばらしく、前にも書いたが昔の東京荻窪ラーメンを思い出させる味。まず香りが良いのだ。脂浮きはほとんどない昨今では珍しいタイプ。だが旨味はたっぷりと濃い。白ネギも関西では珍しい。チャーシューの量は小でもしっかりある。脂身の多いところ、切れ端の焦がし面の多いぼてっとした塊、などがいつも混ぜられていて飽きさせない。

やはり、この店は組み合わせは焼き飯よりも白いゴハンが良い。淡白な白飯で舌をニュートラルにさせながらまたラーメンに向かう。これでいっそうスープやチャーシューの味が際立つし、最後まで美味しい。麺が改良されたら最強だな。会計を終えて店を出るとすでにベンチ待ちが3名。

帰りは五色台の裾の海回りで、サクラを見ながら走る。王越にサクラの並びと菜の花が咲く名所がある。

三連の煙り抜きがある古民家。この地区は石垣も独特で、青石と同じように片理のある石(流紋岩)を谷積みで決めている。石垣だけを見ていると、まるで剣山や祖谷に居るようである。

昨年は同じ場所を2人で眺めたというのに、サクラは美しくもあり悲しくもあり・・・。

霧が晴れないが山裾の開花もぼんやり見える。

サクラのトンネルを抜けて帰る。

過去には帰れない。


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