しずく酒とお雑煮


元旦は極上ワインだったけど、今度は日本酒の大吟醸が、同じく「yuiさんと飲んでください」と某所より送られてきた。ネームが僕らにぴったり・・ということなんだけど、本当に恐縮である。午後から伐採枝を三豊まで取りに行き、帰りに「文具生活」買い物。昨日は外食三昧だったので、今日は全く腹が減らない。結局一食目が夜になり、大晦日に買っておいたサゴシをフープロで魚団子にし、それとサトイモと厚揚げを煮て、大吟醸をゆるゆると開けることにした。

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フードプロセッサーは使い慣れると本当に便利で、鮮度のよい食材からつくるミンチ魚肉はすごく美味しいのである。yuiさんが生きているときにもっと食べさせたかったと悔やまれる。

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魚の皮はちょっと身をつけて包丁でそぎ、蒸し器で火を入れてから細かく刻むとバロンが喜んで食べてくれる。しかしこの肉団子のほうは塩をけっこう入れるのでおあずけだ。半分は冷凍しておく。

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〆は最後の餅で雑煮。今日は炭火で焼こう。

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私の雑煮は茨城の水戸の実家で食べていたものの再現である。鰹節出汁に醤油と酒とみりん。具はニンジンの細切りと長ネギ、鶏肉、あればミツバも合う。最後に柚子皮を吸い口に落とす。鰹節の出汁と細切りニンジンが不思議と合うのだ。ネギも薬味的に使うのではなくやや厚めの斜め切りにしてさっと火を通す。

この雑煮は鰹節とくに本枯れ節の特徴を最高に引き出す食べ方でもあるだろう。バランスとして鶏肉も重要であるが、これは水炊きのときのようなぼってりとした切り方でなく、薄切りにしてさっと火を通す感じがよい。

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餅が焼けたら鍋や椀に入れる前に熱湯でっさっと洗うと艶やかで美味しくなるし、汁が濁らない。しかし、今日の雑煮はまた涙が出るほど旨かった。炭火で焼いた餅がよかったのと、大吟醸の残り香が、旨味を増幅したのかもしれない。

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もちろん雑煮のベースに使う酒には吟醸酒などは使わない。普通酒で十分である。思えばyuiさんは関西者だから味噌雑煮のはずなのだが、この雑煮をごちそうすると嬉々として食べてくれ、一度も「味噌雑煮が食べたい」と言わなかったな。


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