四十九日の法要でお餅が準備された。小さな丸餅の数は全部で49個あり、その他にも鏡餅がある。法要の後、身内に小分けして配られ、それを持ち帰って食べるのだが、その意味をご住職が教えてくれた。
人間の骨の数は大きく48個に分けられ、49日の餅はその骨を表している(あとの1つは包み込む全体なのだそうだ)。この餅を食べることで、死者の往生を祝うと同時に、残された私たちが故人のエネルギーを頂き、記憶と一体となる・・・ということなのだそうだ。
兵庫県では、人形(ひとがた)のお餅をつくって、法要の後それを切り刻んで皆で分けて持ち帰る地域もあるらしい(ちょっと恐いw)。
それならばさっそく焼いて食べねばならない。いまの季節、カビがくるのも早いだろうから。火鉢で焼いた。搗きたてでまだ柔らかいが、表面が割れて膨らんでくる。
鍋の後の雑炊に入れてちょっと炊いてから食べる。
うん、実に美味しい餅だった。yuiさんもお餅が大好きで、私たちはどんなに忙しくても、暮れの杵搗き餅を欠かしたことがなかった。
ところで、焼いているとこやつがまたやってくる。君にはムリだろ、お餅は・・・。
ねだるバロンを振り切ってひとりで食べてしまったら、怒ったのか、ふて寝してしまった(笑)。
四十九日餅には地方・宗派によって諸説あるらしいが、思えば来年の正月はお餅で祝うことはできないから、いま味わっておくという配慮もあるのかもね。