除草と馬


昨日トラブルで延期となった道の除草をやる。軽トラにドラム缶2個を載せ、エンジンポンプでホースと噴霧器2台を使い、帆走してもらいつつ、道の両側を二手にわかれて道路きわの雑草地帯に、除草剤をまいていくのである。人員は3人。それに区長さんがついて、写真を撮ったり指導したりしながら国道までの道を散布しつつ下っていく。相方も写真撮りとその他の雑用で参加。以前の除草はもちろん手刈りだったそうだ。十数人で手鎌でやったという。ところがいま「ダメだ、年寄りばかりで、とても手鎌じゃできねえもの・・・」というわけで10年くらい前から除草剤を使い始めた。

除草剤の危険は、それが沢水に流れることである。草を枯らす薬剤が源流の水に流れてしまっていいはずがない。日本中の山村で、どれだけこんなことが行われているのかな・・・。ただ週末に山道を車で飛ばす都会人は、道の維持に薬剤が使われている現実を知るまい。いずれ薬剤を使わない方法に戻したい。それには、元気な若い人がたくさん山村にいる必要がある。そんな状況に変えるにはどうしたらよいか? まず、ここで収入を得るだけの仕事と住む家がなければならない。山に暮らすにはそれだけではない、技術や胆力も必要だ。しかし、安逸な都会の生活より、何倍も充実した時を過ごせる山暮らしは究極の生き方だと思う。いま雑誌に連載している「山暮らし再生プロジェクト」とその単行本は、そんな問題提起と夢とノウハウを与えるものにしたい。

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終わって午後から、自分の軽トラに積みっぱなしだった廃材角材を荷上げ。といっても屋敷までは上げず、今回は畑の下部に積んでおく。もう上の敷地もいっぱいになってきたからだ。斜めで置きづらいので、杭を打って番線しばりで角材を組み、平らな場所をつくって重ねる。そろそろ物置小屋や丸太のストック場所も必要になってき

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2時頃から伊勢崎へ行く。サラブレッド馬のスケッチ。仕事の資料に必要なものだが、まさか競馬場に行くのもなんだし、ネットで探していたら「ホースパラダイス群馬」というところをみつけた。競争引退馬のサラブレッドを買い取ってNPO法人で運営している牧場なのである。スケッチ、撮影にも気軽に応じてくれ、馬にも触らせてもらい、馬の世話人に話を聞いた。

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ここでは有料で乗馬体験などもできる。しかし、サラブレッドは美しいが、その人間の欲望に翻弄される生涯というのは凄まじいね。引退も人間の年でいうと30代前半、その後は処分されてしまう馬が多い。ここではそんな馬たちを引き取って、子供の情操教育なんかに役立てている。でも借りている土地で、将来的に維持できる保証はないんだそうだ。

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馬の食事風景も見た。餌は小麦のふすま、リンゴ、カナダから輸入しているという干し草の圧縮したもの。馬の糞は繊維質が多く、農業肥料として最適。しかし、山村でははびこる草が目に余って刈り手がなくて薬剤処理している一方、ここ伊勢崎では工場や住宅地が近在する放牧地で輸入飼料を馬が食べているのだ。糞の処理にも困っている。「畑やってるなら軽トラで取りにきなよ、いくらでもタダでわけてやるから」

ここに来る若い親と子供たちをみていると「いまの世の中と人の教育が狂っている」とその世話人は言った。都会で、生き物に接することのない、「手伝い」という当たり前の労働を欠いた暮らし、点数重視の学校教育。ケバケバしい化粧をして学校に通う女子高生。「狂っている」と僕も思う。山の分校は廃校になり、いま集会所になっている。僕らの集落では、来週その集会所の共同清掃と食事会がある。

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