水と野菜


花粉症の次は・・・西日本で水不足。人工的に雨を降らせる実験を、などど昼のニュースでやっている。一方で集中豪雨の土砂災害。昨年大被害をおこした三重県の宮川村では、避難勧告を早めに出すにはどうしたらいいか、なんて反省をテレビで流していた。なんとも悲しい対処療法だな。花粉症も水不足も、土砂崩れも、根本治療には「森」に目を向けなきゃいけないんだけど。

連載原稿の仕事でネットで調べもの。でも無肥料の農業サイトとかを読んだりして夜更かし。農の世界もおんなじだ。根本治療しなけりゃいつまでたっても堂々巡りだよね。以前に資料を送ってもらったNatural Harmony 河名秀郎さんの

身体にいい伝統食

時代が求める本物の食をあなたに(リンク切れ)

この『身体にいい伝統食』ページの中で、野菜を使って天然酵母をおこし、料理に応用する話がおもしろかった。

僕にとって初めて聞く新しい地平線である。しかし、これには本物の素材を使わないと美味しい酵母にならないという。たとえば自然の果物や野菜には皮の部分に豊富に天然酵母が棲んでいる。だから、放置しておけば自然発酵するようになっている。ところが、農薬や粗悪な肥料を使ったものは、発酵せずに腐敗してしまう。だから、現在の発酵食品というのは、人為的に培養された酵母を強制添加してでしか作れなくなっているんだそうだ。山暮らしで自然農をやれば素材は手に入る。もっとも昔の人たちは、こうして酒も味噌も醤油も漬け物も、すべて天然酵母で作っていたわけだけれども。

もうひとつ、魚の自家製干物の話。塩の質が重要なのはもちろんだけど、開いた魚を洗う「水」の質も大切なんだそうだ。まったく、水というやつは、すべての料理に関わってくるのだね。いま、山暮らししていても、新鮮な魚を手に入れるのは難しいことではない。つややかに虹が差している鮮魚のアジや、まだ焦茶色の肌のスルメイカなどをスーパーで見かけたら、ここで干物にして保存してみたい。なにしろ、炭火で焼けるのだしね。

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朝、畑に出て草取りをして、Y先生の車庫から納屋まで、軽トラで鶏糞を運ぶのを手伝った。先生は必ず差し入れを持ってきてくださるので恐縮してしまう。先生は僕らの畑のために鶏糞を何袋か分けてくれると前々から言っていたのだが、「そうそう頂いてばかりもいきませんから」と丁重にお断りする(汗)。本音は『無肥料栽培』を目指したいからだが、まだ先生には僕らの考えを伝えていない。苦しいところだ。

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雨が本降りになってきたので、台所でちびカマを炊く。机に足をつけて移動できるようになり、空間が変わったので、上の梁から自在カギ(縁の下に放置されていたもの)ぶら下げて鍋を吊るしてみた。イタルさんからニラをどっさり貰った。前日は大根を3本も貰った。

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ここのところの雑草の伸びは凄まじい。それでもニンジンがぐんぐん大きくなっている。ダメなのはキャベツとカブ(大きくなる前から虫にかなりやられている)。あれだけ植えたカボチャはことごとく大きく育たない。これは定植時の誤りなのだろうか? というのも、苗を移動せず石垣上部に残した2株だけは大きな成長をみせているからである。ラッキョウの先端を食べられてしまった。しかも雑草に埋もれると草取り時に非常に判別しにくい。下の畑の耕転していない場所からコンニャクの芽がいくつも出てきた。目印をつけてこのまま育ててみよう。

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