薪とヨキ


本格シーズンに向けて薪をちょっと整理した。

奥にあるのが家作りの残材(納屋にはこの他にもまだたくさん残材がある)。手前は昔伐った木の枝など。

1008.1

これらをナタ・ノコで囲炉裏に使いやすいような薪に仕立てていくのだが、角材はナタでいいとして、丸太や太い枝は斧で割らねばならない。が、15cm以下のものは片手斧でハンマーを使って割ったほうが正確できれいに割れる。

1008.3

長く愛用しているこの片手斧は、林業用に枝打ちなどにも使われる吉野斧であるが、頭の裏側も鋼がついているので、むかし山仕事では伐採時のくさび打ちにも使われた(下図右)。

middle_1444364324

これを絵の右側のようにハンマーを使って半割り~4つ割りと割っていく。これはナタで真似すると背中がへこんでしまう。ナタのここは軟鉄だからだ※。

1008.2

このヨキ、実は森林ボランティア時代に買ったものだ。あのとき使っていた道具は無くしたり人にあげてしまったりで、いま残っているのはこのヨキくらいである。

これだって山の中に置き忘れて何日も雨ざらしになったこともあり、よく無くならなかったと思うのだが、このヨキというのは実に便利な道具で、立木を伐るのにも使えるし、ナタがわりに割り木にもいい重さだし、ちょうなのようなハツりにも使える。木工にも重宝するのである。

1008.4

柄の下には当時自分で彫った名前がいまも鮮明にある。

1008.8

薪割りの両手斧は四国への引っ越しのとき人にあげてしまったので、また買わねばならないが、土佐まで行って見てきたが市販の和斧はあまりに種類が少ない。古道具屋を探すか、鍛冶屋の職人さんが健在のうちに特注するか、もしくは西洋斧もいちど試さねば思っているのだが・・・。

http://www.maki-ojisan.biz/SHOP/442.html

※追記:斧(ヨキ)でも背が軟鉄のままのものがあるのでそれは叩かないほうがよい。叩けるものは鏡のようにピカピカの鋼が貼付けてある。軟鉄のものは側面と同じく黒いままなので見分けられる。


コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です

このサイトはスパムを低減するために Akismet を使っています。コメントデータの処理方法の詳細はこちらをご覧ください