いよいよ僕らのライブ。会場は川越市民会館。古い建物だが観客席は1,200席、舞台も広い。裏に楽屋があって畳敷きや鏡が設置してある。テレビなんかで見ていた楽屋そのものだ(あたりまえか)。10:30からリハーサル。今回は僕らは舞台の端の方で歌い、背後のスクリーンにタマリンの紙芝居や神流アトリエの映像を流すという趣向だ。
なんといっても今回のイベントの最初を飾るもので観客数も多く緊張も高まる。スポットライトも強烈だ。ギターも歌も少しばかりトチったけれども、なんとか無事終了。お客さんや関係者の方々には喜んでもらえたようだった。その後、基調講演(黒川紀章氏)やパネルディスカッションを聴いた。休憩時と終了後はホールでCDや書籍を販売した。会場では森林NPOやボランティア関係者と思わぬ再会があって嬉しかった。
川越に予約しておいたホテルに荷物とCopenを置き、電車で渋谷まで出る。昨日神田の建築書専門店で前売りを買っておいたルイス・カーンのドキュメンタリー映画「マイアーキテクト」を見にいく。
久しぶりの渋谷は人でごった返している。前売りを指定席チケットにした後、居酒屋へ。この人の渦と人工の塊は、アトリエとは全く異質の世界である意味圧倒されるが、町がきらびやかなのに人のファッションが灰色と黒、焦茶、くすんだ藍色がとても多いのが不気味で不吉な感じがする。
お目当ての映画はすっきりしないものだった。カーンの女性関係を追い、彼女たちに喋らせることがなぜ必用なのか? が、キンベル美術館とバングラディッシュ国会議事堂の映像にはちょっと震えた。