一斉清掃


集落の一斉清掃に参加する。今日は国道の側溝の落ち葉をかき出す作業だ。ほとんどが7~80代のお年寄りの中に若い(?)僕と相方はよく目立つ。で一生懸命働いて、汗だく。

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車から捨てられたゴミが多い。休憩時間には先日飲んだSさんと歓談する。神流ダムのバックウォーターは砂利が堆積しており、重機で水路のように溝が掘られた中を水が流れている。魚の気配がない流れだった。しかし、対岸の岩場にはツツジが咲き始め、モモの花も見られヤマブキも蕾みを開き始めて美しい。

「ウチも山があるんだけんど、ぜんぜん手入れしてないよ。いま木は安くて全然ダメだもの・・・」近所のおばさんが言う。集落の年寄りたちのほとんど全てが、所有する山林に対してこんな状態なのだ。境界が曖昧な人も多い。これは、ここだけの話ではない。全国に蔓延する荒廃林の所有者の内実はこのようなものである。日本の山林は小規模な所有者が圧倒的に多い。大規模林家でさえアゴが上がっている今、小規模所有者が山林のことを考えられるはずがないのである。

このままでは風雪害がどんどん入って、ろくな木が残らない荒れ山になるか、線香林のまま土砂を流し続けて斜面崩壊を始める。すでにそれは全国の山で起きている。「最小限の手間、最もローコストな方法でそれを避け、資源を温存しながら環境を回復させる森づくり方法」を、山の人たちが理解し、急いで実践しなければいけない。

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