ウスバシロ幼虫


山梨~鎌倉~東京の旅からアトリエに戻ると、梅の花がほころび、イワツツジが咲き始めている。ウスバシロチョウの食草、ムラサキケマンの花が咲き始めた。ネットで幼虫の形を確かめ、敷地内の食草を探してみるとさっそく見つかった。これが成虫になって飛び始めるのはあと1ヶ月後、その頃はクリンソウが開花するだろう。

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オーバーフローの水量が少ないので水源の中継升を見にいくと、沢から導くほうの取水管が外れ破損している。落石で穴が開いてしまったようだった。土のゆるむ春先は落石が多い。もしかしたらイノシシが蹴飛ばしたものかもしれなかった。ともあれガムテープで補修し、バールで石を掘り起こして配管しなおした。

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ウドの芽が出始めたので、段ボールで囲いをして腐葉土を少しかける装置を5つつくる。昨年移植したものだがすべて根付いた。今年は何株か茎を伸ばした白化させたものをつくろうというわけである。

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天ぷら用に野草を摘む。ヨモギ、セリ、クレソン、ワケギ、カラスノエンドウ、カントウタンポポ。ミツバが出始めた。これがまたウマイのである。この敷地は2年放置され、僕らが再生の鎌を入れ始めて1年半が過ぎた。敷地にいっさい農薬を使わず、排水にも化学系の洗剤使わないので、野草も回復してきた。有用植物が見違えるように育ち始めている。というのは、昨年からこれらの植物を残すように、意識して手鎌で丁寧に刈り分けているからである。

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自然に生えてきた菜の花のつぼみはとても食べきれず、すでに花を咲かせて甘い匂いを放っている。これもはびこりすぎると水路をふさいだり畑の作物の成長を阻害するので、適当に刈り込んでいく。しかし、全部は刈らず、虫たちの蜜源として残しておく。命に満ちた畑とその周辺はほんとうにすばらしく、鳥たちもこの敷地を楽しんでいるように感じられる。

追記:本記事が旧「神流アトリエ日記(2)」開始記事


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